これは11月初旬のある日に獲れた魚です。
3.8キロのワラサと550グラムのマサバで、一回の網で一緒に獲れたものです。鮮度は抜群なうえにどちらも丸くておいしそうです。
皆さん、この二尾のうち一尾を無料で貰えるとしたら、どちらを選びますか?
私は迷わずワラサを選びます。
サバとブリ、どちらが好きかと聞けば意見は半々に分かれると思うけど、だいたいの人はどちらもそれなりにおいしく食べられることでしょう。そうなるとこの二択では、身の量が圧倒的に多いワラサを選ぶ人が多いのではなかろうかと思います。
量のみならず、ワラサの方が大きくて立派だし、高そうだから貰う!という人もいるかもしれません。
なんでいきなりそんな問いを発したかといいますと。
実はこの写真の2尾、ほぼ同じ値段なのです。
ぶっちゃけると、どちらも750円くらい。
信じられます?
私はこの値段を聞いた時、あまりのサバの高値とワラサの安値に耳を疑いました。
世間的にはサバは大衆魚でブリは高級魚という扱いなのに、逆転しちゃってます。
魚の値段は旬や漁獲量によって刻々と変化します。
このころは市場でサバが不足しており、マサバは特にかなりの高値で取引されたようです。
ワラサに関しては、もともとブリ系は全国で獲れるうえに養殖も盛んなので、以前から私達が獲ったイナダなどは天然物とはいえたいした値段はしてません。それゆえ、今回のワラサもさほど高値がつくとは期待してませんでした。
が、しかし、両手で抱えられるほどの立派な魚が、まさか1尾1000円もしないとは思いもよりませんでした。
値段の差は味の差?
このワラサを食べてみたら、外食で食べるブリに比べるといくらか脂が少なく、あっさりとしていました。しかし物足りないということではなく、脂が強すぎるものより飽きずにたくさん食べられるおいしさでした。
一方のサバは、私は食べていないので味はわかりません。
末端価格では数千円になるのだから、それほど払っても食べたい人がいるほどのおいしさなのでしょう。
数千円のサバを食べるって、どんな人なんだろう?
赤坂の料亭で政治家たちが密談しながら、「おぬしもワルよのう。ぬふふふふ、、、」とか言いながら〆サバをつまんだりしてるのかな。
ちなみに今回のワラサ750円というのは、卸会社から漁師に入ってくるものです。市場に出るまでには流通過程で価格はだいぶあがっていきます。いま調べたら、ワラサは豊洲でキロ800円程で取引されてるようです。
キロですぞ。3.8キロなら3040円。まあそれなりと思える値段になっていますね。
そんな訳だから、そこらの市場に行って千円札を差し出して、ワラサをくれ!と言っても相手にされません。ご注意を。




数多あるロープの結び方の中でも代表的なものの一つで、「キング オブ ノット」、「結びの王」との別称を冠されるほど実用的な結びです。
船首にある「ボウズ」と呼ばれる係船用の突起に、緩衝材として古タイヤをかませ、そこに綱をもやい結びで結んであります。
この写真では船体下側の黒く塗られた部分、喫水線の下の丸い出っ張りのことです。
今年の五月頃に東京湾に停泊していたものですが、見たこともない船だったので思わず写真を撮ってしまいました。
写真でみると、たくさん並んでいるもののごく小さい歯で、そんなに強そうには見えないかもしれません。しかし、うっかりこいつの口に手を突っ込んで歯に触れてしまうと、 ふすっ という感じで抵抗なく刺さって切れます。切れ味がよいからあまり痛くはないんだけど、何故かなかなか血が止まりません。
私がこの大平丸ブログを受け持ってから三回目の夏が過ぎましたが、自分で思いますが「海の様子がおかしい」ということをよく書いています。
この写真では半分剥げていますが、通常は黒い粘膜状のもので覆われています。そしてこの黒い粘膜に毒を作り出す組織があるようで、要はこれが毒です。ただこの毒、指で触っても痛くもないしシビレもしません。刺されて体内に入った時から効力を発するようです。
写真の上方向が針の先端で、そちらから敵に突き刺さります。拡大してみるとこのように、両端に刺突方向とは逆向きに細かな刃が隙間なく並んでいます。



うちの船は今人員不足なので、スズキを拾う人間が減ると大変なのですが、しかしスズキを拾う時点で誰かがアカエイに刺されてしまうと更なる戦力ダウンになってしまうので、アカエイ拾い専属の人間は大事な役目なのです。
今月初め、強い南風が吹き続けていたある日の夜、船橋港の護岸の角、吹き溜まりのような場所で見つけたものです。
白い花びらが水面に舞い落ちたようにも見えるこれは、トビウオの稚魚です。500円玉にちょうど収まるくらいの大きさです。
これは花びらサイズの群れの近くに一匹だけ泳いでいた、少し大きめの稚魚です。体長は5cmほどでした。もはや成魚と殆ど同じ形をしています。そしてこいつはもう泳ぎを覚えていました。
いちおう成魚の写真も載せておきます。