今月は強風の日が多く、出港できたのは4回のみでした。
今の時期は昔から時化が多いので、数年前までは1月、2月は出漁はせず、船の整備と網の補修をしていました。
それゆえ1月は時化が多いのは最初から織り込み済みであり、今月の時化の日は網仕事をしっかりとやり働きました。
一応書いておかないと、一か月に4日しか仕事をしていないと勘違いされてしまいそうなので、念のために。
出漁した日は全て、コノシロ狙いです。
結果は運搬船が満杯の日と、空っぽの日がそれぞれありましたが、トータルで考えると1月としては良い成果と言えると思います。
ちなみに運搬船が空っぽ、つまり魚が全く獲れないで帰港した日もある訳ですが、魚が居なかったのではありません。
今の時期でも東京湾に魚はたくさんいます。魚群探知機には度々、大きな反応が映ります。
しかしこの大きな反応を狙って網を張っても、網には何も入らない。なぜか。
魚群探知機の故障ではありません。
答えは、魚探(ギョタン、魚群探知機の略称)に映ったのはカタクチイワシの群れだからです。
魚探にはっきりと映るほど大量にいるけど、一匹一匹ははこのように小さく、網からすり抜けていくのです。

このカタクチイワシのことを、私達は「シコイワシ、ヒコイワシ」、
略して「シコ」「ヒコ」と呼びます。
味はおいしく、人間だけではなく養殖魚や釣りの餌としても需要は多くあります。
使う網を替えればこのシコも漁獲できて稼ぎになります。
やるのは簡単ですが、私達がカタクチイワシを狙うことはありません。
私達にとって獲れて嬉しい魚はやはり、スズキです。
そのスズキを育て、そして居つかせる為には、シコは大事なのです。
ちなみにこのシコの写真は二か月ほど前に撮ったものです。
ここ数年はこの程度の小さなシコなので良いのですが、年によっては湾内でシコが大きく育つこともあります。大きく育ってちょうど網の目と同じ大きさになり、網に大量のシコが刺さって苦労したこともあります。
ほんとに、自然は加減をしてくれませんね。


海面に浮いているのは大量のコノシロです。
先週獲れたわらさとさわらです。
「鰤(ブリ)の炙り」。とてもおいしかったです。
これは11月初旬のある日に獲れた魚です。



数多あるロープの結び方の中でも代表的なものの一つで、「キング オブ ノット」、「結びの王」との別称を冠されるほど実用的な結びです。
船首にある「ボウズ」と呼ばれる係船用の突起に、緩衝材として古タイヤをかませ、そこに綱をもやい結びで結んであります。
この写真では船体下側の黒く塗られた部分、喫水線の下の丸い出っ張りのことです。
今年の五月頃に東京湾に停泊していたものですが、見たこともない船だったので思わず写真を撮ってしまいました。
写真でみると、たくさん並んでいるもののごく小さい歯で、そんなに強そうには見えないかもしれません。しかし、うっかりこいつの口に手を突っ込んで歯に触れてしまうと、 ふすっ という感じで抵抗なく刺さって切れます。切れ味がよいからあまり痛くはないんだけど、何故かなかなか血が止まりません。
私がこの大平丸ブログを受け持ってから三回目の夏が過ぎましたが、自分で思いますが「海の様子がおかしい」ということをよく書いています。