2018.5.19 ワカシ?

今月前半の東京湾の様子はよくありませんでした。
連休で休みが多かったうえに強風続きで殆ど出漁できず、しかも出てもスズキがあまり獲れません。
しかしここ最近、カマス、イシモチ、サバなどの、型の良いのがちらほら混じり始めてきて、だんだん夏の海に近づいてきたように感じます。そろそろスズキ漁も本格化することでしょう。

知らない魚が網に入っていました。
全長は12、3センチほどです。
なんだろうと思い水産会社の人に聞いたところ、「ワカシだよ」とのことです。ワカシとはブリの幼魚のことです。
その場には水産会社の人が三人いましたが皆、口を揃えてワカシと言いました。

いやいやいや。いやいやいや。
この水産会社の人たち、先月はこの魚をワカシと言っていたのですぞ。
顔つき、縞模様、尾びれの形、どこをとっても似ても似つかぬ、という言葉がぴったりです。
納得がいかなかった私は今度は仲間の漁師に聞いたところ、皆、ワカシではないと答えました。
しかし、では何という魚かと聞くと誰も知らない。
以前、スマホの画像検索でシマガツオをあっという間に探し当てた仲間が今回も調べてみましたが、わかりませんでした。

結論を言いますとこの魚、ブリの幼魚でした。
水産会社の人たちの言っていたことが正解でした。
ただし!負け惜しみではないですが、今回のような大きさのものは「モジャコ」と呼ばれているようです。
負け惜しみではありません。負け惜しみではありません。

この「モジャコ」という言葉を聞いて、そういえば何年か前にもこの魚が獲れて、その時、仲間のお魚博士が「これはモジャコです!」と言っていたのを思い出しました。
たぶん私はその時、「ほえ~」という感じで聞き流してしまって、たいして記憶に残っていなかったのだと思います。

水産会社の方達、信じなくてスイマセン。
お魚博士の山本君、聞き流しててゴメンナサイ。