ジンタが少々、網に混じってきました。
ジンタとは小さいマアジの地方名で、だいたい10cm未満のものを指します。
一般的には豆アジというほうが通りが良いかもしれません。
「ジンタ」という語をネットで調べると、「明治中期に興った市中音楽隊につけられた愛称」という記事と、小アジの記事が半々の割合で出てきました。
私は「ジンタ」という言葉に小アジ以外の意味があることを初めて知りました。
この市中音楽隊と小アジに関係性があるのかどうかはわかりません。
ジンタ(豆アジ)はスーパーでパック詰めにされて売っているのを見かけますが、私たちの網に入る程度の量では売りに出しても全く採算が取れません。
なので、いつでもオカズとして持って帰れます。
私は今回、南蛮漬けを作りました。
この写真には数十尾しか写っていませんが、フレームの外にある発砲スチロールにたくさん入っており、全部で百数十尾を捌きました。
だいぶ涼しくなってきたとはいえ魚の調理をするにはまだまだ気温が高く、一度に全ての魚を捌こうとすると鮮度が悪くなってしまうので、半分くらいずつ処理していきます。
小アジの処理は他の小魚に比べてとても楽で、時間がかからないのがありがたいです。
ご存じの方も多いでしょうが、「エラ、内臓、胸ビレ、腹ビレ、ヒレの付け根の固いところ」が、ひとまとめでヒョイッときれいに取れます。
処理が簡単な上に、今回程度のサイズなら骨もさほど硬くないので二度揚げの必要がありません。
揚げたらタッパーに並べて
数時間、冷蔵庫で味をなじませればおいしい南蛮漬けの出来上がりです。
とっても楽!!(他の小魚に比べて)
南蛮漬けには制作途中のお楽しみもあります。
始めは何も考えずに塩コショウを振りましたが、試しに何もまぶさずに食べたところ、それでも充分においしかったです。
塩を使わずともおいしいなら、使わないほうがヘルシーでよろしいですね。
まあ揚げ物を大量に作ってヘルシーもへったくれもあるかい、というご指摘もありそうですが。
そういえば、素揚げは唐揚げに比べてカロリーやGI値(※)が低いと言います。
私はいつも魚に片栗粉をつけて揚げていましたが、今度、素揚げで南蛮漬けも試してみようと思います。
(※)GI値とは食後血糖値の上昇を示す指標