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2016.10.2 ウミガメ

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3年に一度くらいの頻度でウミガメが網に入ります。
売り物にはならないだろうし、葛西臨海公園も要らないというので、海に返します。
この写真の個体は小さめなので二人で抱えてますが、もっと大きいのは3人がかりで持ち上げることもあります。
私も何回か持ちましたが、その度にかなりドキドキします。
クチバシがこわいのです。
ウミガメって、眠たげなかわいい顔をしているし、性格も穏やかそうですが、、、
しかし実際にそのクチバシを目の当たりにすると、硬質なうえ分厚く、そして鋭く、噛まれたら手首くらい切られちゃうだろうな、、、と、潜在的攻撃力の高さがひしひしと伝わってきます。
スッポンは1度噛みついたら離さないとか聞くし、たまにニュースで「カミツキガメを捕獲」なんてやってますし、私としては「おとなしそうなウミガメでも野生だし、怒ったら噛みついてくるんじゃないか」という恐怖感が拭えないのです。

まあでも今までのところ5回、ウミガメを逃がしてますが、誰も噛まれていません。
それで最近ようやく、ウミガメは噛む気がないな、と思い始めました。
ウミガメはどうやら見た目通りの優しい性格のようです。
かといって相手は野生ですし、何があるかわからないので、ウミガメを見かけてもちょっかいは出さないで下さいね。

昔、うちの船にいた凄腕ベテラン漁師が、
「カメが網に入ったらな、酒を飲ませて海に返すんだお!」
「そうするとな、カメの野郎、涙を流して喜ぶんだお!」
「ほんとのことだお!」
と、いつも言っていました。
~~だお!!というのは、房総半島の方言です。

カメが酒を好きなのかどうかは知りませんが、、、でも私の今までの経験では、ウミガメが入った網には、その時に狙っている魚が通常より多く入っているのです。
ウミガメには大きな魚群と一緒に泳ぐ習性でもあるのかもしれません。
昔の人はカメが魚を呼んでくれると考えて、感謝の気持ちでお酒を振る舞ったのでしょうね。

2016.9.19 野締め

獲れたスズキは通常、運搬船の水槽に海水を張って泳がせ、活かしておきます。
スズキは生きた状態で港に持って帰った時が最も相場がよいのです。
相場とは、市場で魚が取引される値段のことで、活け(いけ)とは生きたまま水揚げする魚のことです。
それゆえスズキはできるだけ活かして持って帰りたい。
しかし、沢山獲れたからと言って水槽に入れすぎる訳にはいきません。水槽の大きさは限られているからです。
あまりに多く水槽に突っ込んで過密状態になってしまうと、スズキ同士がこすれあってウロコがはがれたり、お腹の白い部分が真っ赤になってしまったりと見た目が悪くなるうえ、ストレスで弱ってしまうのです。
かろうじて呼吸はしているものの、泳ぐこともできず水面にお腹を出して漂うという、ほぼ瀕死の状態になってしまうのです。
だから多く獲れたときは、そこそこ活かしたうえで後は氷締めにします。
海からタモですくったスズキを、直接氷水に入れて締めるのです。これを野締めといいます。
無理やり多量に活かして衰弱してしまった魚より、海で泳いでいる(網の中で泳いでいる)元気な状態の魚を手早く氷水で締めたほうが、魚体に傷もつかずストレスもなく良い状態で港に持って帰れるのです。
ただ、魚の状態いかんに関わらず、野締めの相場は活けに比べて大幅に落ちます。
世間の「野締め」に対するイメージのせいなのだと俺は思っていますが、鮮度はとても良いのに値段は安くなる。悲しくなっちゃいます。
そして。相場が安かったとしても、そのまま消費者の方に安く届くというなら、それは喜ばしいことですが。。。
しかし、スーパーでスズキが特売されるなんて話は聞いたことがありません。
スズキは高級魚だから安く売るわけにはいかない、という、ブランド価値を守りたい力が色々な場所で働いているのでしょうかねえ。

2016・9・7 豊漁

台風9号以来、スズキが獲れ続けています。
これまでの不漁を取り戻せるくらいの量が獲れています。
スズキが東京湾に居てくれて、ほんとうにありがたいです。
しかし嬉しい反面、一つ問題があります。

一気に獲れすぎ、なのです。

魚は鮮度が命です。
とくにスズキのような値段の高い魚は、沢山獲れたからとりあえず冷凍して順次出荷する、ということができません。
お店のメニューで『スズキの刺身あります!』と書いてあっても、そのあとに(解凍ものです)なんて書かれてたら、ちょっとガッカリしてしまうでしょう。
だから獲れたその日に全部出荷しなければならないのですが、そうすると結果として市場にスズキがダブつき、値段が安くなってしまうのです。どれだけ安くなるかと言えば、通常の半分の値段になってしまうこともあります。
結局、獲れない時期はそれなりに値段が高いが、獲れると安くなる、つまり、漁師の実入りはたいして変わらないということになってしまいます。

先月まではスズキが獲れないと嘆き、今月は獲れずぎて価格が安いと溜息をつく。
まったくもって心の休まる時がありません。
まあ安いとはいえ、獲れるにこしたことはないのですが。

毎日、適度に獲れる、それが一番ありがたいんですが、相手は自然。こちらの都合など聞いちゃくれません。

なかなかうまくいかないもんですね。世の中は。

2016.8.28 海はわからない

前回8月23日、海は穏やかだったけどスズキの獲れるアテがないから時化た、と書きました。
今年はとにかくスズキが獲れません。
もしかして今までに獲りすぎたせいで東京湾にスズキは居なくなってしまったのだろうか、と、6月くらいから毎日、不安に思っていました。
そしたら、いきなり獲れだしたのです。
台風9号のあと、2回出漁しました。
具体的な数量は書けないのですが、この2回の出漁で、先月に10回出漁したのと同じ量のスズキが獲れたといえば、先月の不漁、今回の豊漁がわかるかと思います。
いやあ、スズキは居てくれました。ありがたいことです。
しかし、一体今までどこにいたのでしょう。例年スズキが獲れる場所にはさっぱりおらず、台風で海が荒れたら出てきたのです。
腕の立つ漁師3人に聞いたところ、口を揃えて
「大雨のせいで川から出てきたんだべ」と言いました。

スズキは汽水魚(きすいぎょ)なので、海水でも淡水でも生きられます。今年のスズキは例年のこの時期とは違い、川にいたようです。
なぜ川にいたのか、なぜ大雨が降ったら海にでてきたのか。
それはわかりません。スズキに聞いてください。

今回の記事を読んだ方は、「じゃあ、大雨の後は魚が獲れるんだ!」と思われるかもしれませんが、さにあらず。
豊漁が続いていたのに大雨が降ったらパッタリと魚が居なくなってしまったという経験を私は何回もしています。
結局、海はわからん。の一言に尽きます。
そういえば今回、ウミガメが網に入りました。近いうちに記事にしようと思います。

2016・8・23 

昨日、台風9号が関東を直撃しました。
最大風速などの数値を見る限りではたいした強さではないと思っていたのですが、やはり直撃となると侮れない風雨でした。
さて台風一過の本日、23日21時、東京湾はたいした風はなく、もうナギです。
しかし出港しませんでした。
なぜかというと。

陸上で大雨が降るとその水は川から海に流れ込み、すると海の潮の流れがとても速くなってしまうのです。
潮が速いと、網を張っても海中に投じた網がメチャクチャな形になってしまい、魚がうまく獲れません。
また、川から流木などが大量に流されてきて海面に漂っているので危険なのです。
夜に出港なのでただでさえ海上は真っ暗なうえに、船はすべて基本、無灯火で走ります。
(自船の存在を示す航海灯は常に点いていますが、車のように前方を照らすヘッドライトというものがありません。)
船の速度は時速25キロ程度ですが、それでも流木に当たれば無傷ではすみません。

まあ、魚が獲れているならこんな事はおかまいなしで出港するのですが、、、
とにかく今年はスズキ漁が芳しくありません。
私達、船橋漁師だけでなく、東京湾全体でも獲れていないのです。

魚が獲れるアテがなく、海面の状態も良くない。
このような理由で今日は時化でした.

参ります。スズキの旬は夏なので、今後は相場が下がってしまいます。獲れないうえに安くなるなんて、もう目も当てられない状況です。
あとはもう、サバかイワシが回遊してきてくれるのを期待するしかありません。
漁師はつくづく、自然相手で先の見えない商売です。

2016.8.9 ドラマ

8月7日 21時
出港予定の為に集合。しかし台風5号のせいか、北風が強く解散。

8月8日 3時30分
網仕事開始。
網が穴だらけで魚が逃げてしまうので、網の補修作業をする。

8月8日 7時30分
網仕事終了。
ちょうど網仕事が終わった時、港に人が大勢来た。
車からカメラっぽい機材や洋服の沢山かかったラックを降ろしている。なにかの撮影で来たみたいだ。

8月8日 21時
出港予定の為に集合。
しかし北風が強く、出漁できず解散。
港にはまだ撮影隊らしきものがいた。30~40人位いる。

何をやっているのか、スタッフらしき人間に聞いてみた。
私「にいちゃんたち、なにやってんの?」
若い兄ちゃん「ドラマの撮影です。おとこめしというもので、なませかつひささんが出ています。知ってますか?」
私「知らん」
若いあんちゃん「金曜夜0時にやってます。今回のは8話に出ます。」
私「ほう。そうか」
若いあんちゃん「、、、朝からやってます(撮影を)、、」

あんちゃん、グッタリした表情でした。
うん。朝からやっているのは知っている。見てたから。
朝7時半に港に来たということは、移動時間なんかも考えるとだいぶ前から集合してたんだろうな。
まあ私はドラマには興味ないし、何の関係もないので、部屋に帰って酒を飲み始めました。

8月9日 1時
ちょっと気になって港に行ったら、まだやっている。
スタッフらしき女性に聞きました。
私「まだやってるんだ。いつまでやるの?」
若い姉ちゃん「、、、。 、、、撮り終わるまでです、、、」
もうね、ほんとにグッタリしてましたよ。このお姉ちゃん。

8月9日 3時
まだやってる。
港に行ってスタッフらしきヒゲづらのオッサンに聞きました。
私「いつまでやるの?」
オッサン「、、、もぅ終わりですぅ、、、」
オッサンもグッタリしながら答えてくれました。

え~と、港に来たのが8日の7時半で、撮影が終わったのが9日の3時ということですね。
移動時間なんかを含めれば、丸1日拘束される状態ですかね。
ドラマの撮影ってのもなかなか大変なんだなあ。

2016.8.6 スズキがいない、、、

スズキ漁が不調です。例年の半分くらいしか獲れません。

夏はスズキの旬です。身が分厚くなり味が乗り、一年で一番おいしくなる時期です。
「スズキの洗い」のように、刺身を氷水で締めるという清涼感あふれる料理法もあり、需要が多くなって相場が高くなる時期なのです。
そのスズキがメインターゲットの船橋漁師としては、ほんとに困る事態です。
しかし獲れないからといって、沖に出なければそれこそ一銭の稼ぎにもならないので、出漁してはたいした成果の上がらない日が続いていました。
そこへ、遠い漁場でサバがちょくちょく獲れているという情報が入り、我が船団のオキエ(親方)はサバに狙いを変えました。
これはちょっとした賭けです。
なぜ賭けなのかというと、「ちょくちょく獲れている」というのがネックなのです。
大きな群れが回遊してきているわけではないようなので、行けば必ず獲れるとは限らないのです。そして遠い漁場なので、群れがいなければ時間と燃料の浪費になってしまうのです。
事実、2回、徒労に終わりました。
が、オキエは諦めずにサバにBET。そして三度目の正直で今回、群れを捕らえました。

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良いサバです。
正直に言うと、通常秋口に回遊してくるサバに比べれば量は少ないのですが、しかし前述の通りスズキが獲れていない目下の状況としては、今回のサバの水揚げは潤いを与えてくれます。
オキエは賭けで勝ちました。

しかし、、、海がおかしいです。
今回サバが獲れたのはもちろん嬉しいのですが、私の中の漁師カレンダーでは、例年の今の時期は毎日スズキ狙いでそれなりの漁獲があり、サバは9月くらいからというのが決まりなのですが。。。
まあ漁師の相手は海と生き物、自然です。何があるかわかりません。どこに魚がいるか、何が回遊してくるか、確証は何もありません。ほんとにギャンブルみたいな商売だと私は思っています。

2016.7.21 続・ギマ

~前回のあらすじ~
首都圏の目前に広がり栄養豊富で魚種も豊かな海、
東京湾。スズキの水揚げは日本一を誇る。
東京湾漁師たちは今日も、鮮度最高の魚を食卓に届けるべく、のどかに旬のスズキ漁に精を出していた。
しかしその平穏な暮らしは突如乱された!
3本の強靭なトゲを持ち身体中から粘液を撒き散らす怪魚、
ギマが、東京湾を我が物とすべく進攻してきたのである!
かつて経験したこともないギマの猛攻に、なすすべもない漁師達!このまま戦意を喪失して廃業に追い込まれてしまうのか!?東京湾漁師の命運や如何に!!
、、、というような話だったと思います。たしか。

東京湾のリーサルウェポン、ギマについてですね。
この魚は今後、東京湾から増えこそすれ居なくなるとは思えません。なんとか価値を見出して利用するのが建設的思考です。
以前このホームページを担当していた山本は数年前に既にこの考えに至っており、よくギマを料理していました。
その時は私は「君もよくやるねえ。まぁ精々がんばってくれたまえよ」と、興味がありませんでしたが、最近になって私がギマに熱くなり、仲間から「よくやるねえ」という目で見られるようになりました。
漁師からの視点ではなく、ただの魚としてみるとこのギマ、けっこうかわいい顔をしていると思います。そのうえカラフルだし、怒るとトゲを出すなんてのも観賞魚として飼えば面白いでしょう。
しかし観賞魚の需要なんて微々たるものでしょうから、やはりここは食用として大量消費の道を見出すしかありません。

昔、山本に勧められて食べたことがありますが、正直いって乗り気ではなかったので、味は記憶にありません。
今回、真剣に捌き、味わってみました。
捌くにはまず、ヌルを落とします。
「魚のヌメリは塩でもんで落とすべし」という知識のある方もいらっしゃるでしょうが、ギマにはやらないほうがいいです。塩の無駄遣いになります。水を流しながら魚体をしごき、ヌルを出し切ります。
次に、邪魔なトゲを取り除きたいですが、包丁やキッチンバサミ程度では歯が立ちません。危ないので無理に切ろうとしないで下さい。
船には対ギマ用の為のニッパーが常備してありますが、普通の家庭でニッパーがすぐ手の届くところにあるとは思えません。
トゲを切らずに済む方法でいきましょう。頭のトゲの後ろから黄色の斑点のあたりまで包丁を入れ、頭をお腹の方向に向けてもぐようにすれば、このように内臓と肝が取れます。

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左の赤いのが肝、右が白子です。
この後の身は、普通の魚と同じように三枚におろせます。

 

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まず、肝を生で食べました。
うむ。濃厚。良い肝である。
次に白子を茹でて食べてみました。
うむ。濃厚。良い白子である。
次はさばいた身を刺身で食べてみました。
うむ。。。味がない。
真剣に味わったつもりですが、肝心の身の味が私にはまったく感じられませんでした。旨味も臭みもなし。あるのは歯ごたえだけ。
私だけの感覚ではあてにならないので、仲間にも味見をしてもらいましたが、「味がない」と言いました。
残りの半身を塩焼きにしてみましたが、それも味がない。

困ったなあ。。。ヌルを除去してトゲを気にしてと面倒な思いをして捌いた挙句、うまくはない。
カワハギと同じように肝を醤油で溶いて刺身に付けて食べるなら、キモ好きなひとには良いと思いますが。

今回、刺身と塩焼きで食べてみた結果は、残念ながら「ギマは売りものにならん」ということを再認識しただけでした。
まあ元から売れない魚なんだから結果はこんなものでしょう。
しかし私はまだ諦めたくないので、今後は違う調理を試していこうと思います。

2016.6.25 ギマ

ギマ という名の魚がいます。
魚屋やスーパーに流通することはほぼないので、殆どの方はご存じないでしょう。
こんな魚です。

2008/06/02 09:31

2008/06/02 09:30

背中に1本、お腹に2本、トゲが生えています。このトゲは普段は体に沿えて寝かして泳いでいるのですが、敵に襲われて興奮するとこのように三方向に展開されます。
ひとたびこの状態になったトゲは渾身の力でロックされてしまい、もはや人の力ではたためません。
このトゲは非常に硬く、靴底のゴムなど簡単に貫きます。

そしてこの魚の表皮は紙ヤスリのようにざらついているのに、尋常じゃない量の粘液を出すので胴体はヌルヌルして掴みづらいです。

私が東京湾で漁師になったのは15年前ですが、その当時は一年に数匹しか網に入らず、ベテラン漁師達はこの魚の名前すら知りませんでした。それが年を追うごとに増えてきて、今では多くのギマが東京湾に住み着いてしまいました。
この魚、漁師にとって非常に迷惑なのです。トゲのせいで網がグチャグチャに絡まってしまうし、網を揚げる機械のゴムタイヤがパンクしてしまうのです。
それゆえ網に入ったら取り除かねばなりません。
まあ、数匹ならたいした手間ではないのですが、、、
まとまった群れが網に入ってしまうと、、、
こうなります。

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ちょっとわかりづらいかもしれませんが、白いのは全てギマで、ことごとくトゲで網に絡まっています。
このギマを、一匹づつ、一匹残らず手作業で網から外さなければなりません。
ちなみにこの写真は全体のほんの一部なので、実際のギマの量はこの数十倍です。
この写真の時は全てのギマを取り除くのに2時間以上かかりました。
この時間のロスはとても痛いですが、かといってギマが残ったままでは次の網に支障をきたすので、とにかく早く外すしかありません。

全く持って無益な時間です。
早く外して次の網を張らなきゃ、という焦燥感。
無益な手間に対する疲労感。
ヌルヌルの不快感。
外しても外してもまだいる、先のみえない絶望感。
全てが合わさり、この魚に対する多大な嫌悪感が生じます。
みな、この魚が大嫌いです。見るのも嫌です。
ましてや食う気にはとてもなりません。
かといって海に捨てる訳にはいかないので、外したギマは運搬船に積んで港に持ち帰ります。
しかしこの魚は売れないので、肥料の業者がもっていきます。もちろん、お金になりません。
時間と手間を費やして全く益なし。
ギマさえいなければ普通に網を張って他の魚を狙えていたので、マイナスとすらいえます。

お願い、ギマさん。東京湾から出て行って。。。
ほんとにそう思います。

そもそもこのギマ、なぜ売れないのか?食べられないの?
次回、そのことについて書こうと思います。

2016.5.24 あたためますか

ひとつきほど前のことです。
深夜のコンビニで弁当を買いました。
レジで「あたためますか?」と聞かれましたが、すぐに食べるつもりではなかったので「大丈夫です」と返答しました。
すると店員は訝しげな視線を私に向け、
「大丈夫??」と聞き返してきたので、私は「あ、温めなくていいです」と言い直しました。店員は頷きもせず無言で袋に詰めました。

どうやら日本語にこだわる店員だったようです。
たしかに私の言った「(温めなくて)大丈夫です」は正しい使用法ではないし紛らわしかったかもしれないですが、しかしわざわざ突っ込むほどですかね。
温めるか?という問いに対して「温めても大丈夫である」という使い方をする人って、そんなに居ない気がします。

そこで他の人ではどうなのか試すべく、いくつかのコンビニで毎回違う店員に接して温める物を買ってみました。計9人。そのうち外国人2人。
店員「温めますか?」
私 「大丈夫です」
9人全員、聞き返されることもなくこれで意思の疎通は済みました。

こんなこと普段は意識してなかったのでよく覚えてませんが、私は昔から「大丈夫です」と言っていたと思います。そして今まで何の問題もなかったので、今回の店員のオウム返しには意表をつかれたのです。
この店員のような人には否定のつもりで使う「結構です」や「いいです」も通用しないんでしょうね。「温めても結構なんだな?温めてもいいです、ということなんだな!」などとまくしたててきそうです。
きっぱりと「いえ」と断っても「yeah!?」とか返されそうだし、「いいえ」と言えば「いい家!?」とか言われそう。とにかくどんな返答をしても絡まれる気がしてならない。

こんな細かいことに絡んでくる店員は嫌だなあ。と考えていたら、こんなことを気にしてデータを集めて文章にまでする自分は、傍からみたらもっと細かくて嫌な人間なのだろうか、と気付いてしまいました。
人の振り見て我が振り直せとはこのことでした。