投稿者「daiheimaru」のアーカイブ

2017.3.15 のりおき

三月。今シーズンの漁が始まりました。
一月にも出漁はしていましたが時期的に時化が多く、そして二月は船橋の巻き網は出漁しないきまりがあるらしく、丸々一か月間、船の整備と網の補修作業を行うので沖に出ません。

なので感覚としては三月は新学期に近いです。
「のりおき」とは、この三月の一番初めに出漁する日のことを言います。
しかし別段これといって変わったことをするわけではなく、通常通り出漁し、帰港して水揚げするだけです。
昔はのりおきの日は帰港すると大漁祈念のお酒や寿司が振舞われましたが、いつの間にかやらなくなりました。
70代のベテラン数人に「のりおき」のことを聞いたことがありますが、ただ初出漁の日を指すだけで、言葉の意味や故事・由来などはみんな知りませんでした。
そんなわけでこの「のりおき」という言葉は知っていてもあまり意味がありません。使い道としては、新人の前で
「ふっ 明日はのりおきだな、、、」などとさりげなくつぶやき、ちょっとベテランぶるくらいですかね。

今年ののりおきの日は、まずまずの漁獲がありました。
今年も東京湾の豊漁を願うばかりです。

2016.12.9 青アジと黒アジ

先月はアジが多少獲れました。

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並べた2匹、似ていますが種類が違い、私達は上を黒アジ、下を青アジと呼びます。
正式名称は上がマアジ、下がマルアジです。
知名度の高いマアジをなぜわざわざ黒アジと呼ぶのかというと、マアジには回遊型と居着き型というものがあり、今回獲れたものは回遊型なのです。
回遊型の特徴は大型でスマートであり、居着き型はやや小さめでふっくらとしています。
居着き型のほうが脂がのっていて相場が高いため、マアジでも区別が必要になるのです。

そして青アジ(マルアジ)ですが、相場はマアジよりだいぶ安い魚です。
旬の時期の脂がのったものはマアジに勝るとも劣らないうまさなのですが、それ以外の時期では独特のクセがあるうえ、身が水っぽいのであまり刺身に向かないのです。

この黒アジと青アジですが、海ではそれぞれの魚群を形成して別に泳いでいるので、一緒になることはありません。
しかし私達が獲って運搬船に積む際に、ごっちゃ混ぜになってしまう場合があります。
そんな時は陸に帰ってから選別します。
しかし上の画像でおわかりのように、見た目はけっこう似ています。
そして魚は同じ群れでも個体によって成長具合は色々と違い、大きさや太り具合などはまちまちです。
痩せている黒アジと太っている青アジなんかだと咄嗟に見分けはつけづらいです。

ですが魚の選別は時間との勝負。
手作業で一匹づつ、数千匹の魚を鮮度の良いうちに箱詰めしなければならないので、迷っている暇はありません。しかも選別がいい加減では信用を失ってしまうから、間違いは許されません。

実はこの黒アジと青アジの選別には1つ必勝法があります。
目の色です。

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黒アジの目は普通の魚と同じですが、青アジの目は赤っぽいのです。
画像ではなんとなく色が違うな、という程度に思われるかもしれませんが、実物の青アジの目は赤っぽいうえに奥まで澄んでいて、ハッキリと区別できます。
それゆえ体型に惑わされることなく、とにかく目さえ見れば間違えることはありません。

私はスーパーの鮮魚売り場をよく覗きますが、たまにマサバとゴマサバが間違って売られているのを見かけます。わざととは思いませんが、プロでも間違いはあるということです。
マアジといって売っているものの中にも青アジが混ざってしまうこともあり得ます。
購入する側にも知識があれば間違いを防げますから、知っておいて損はないと思います。
いや、旬の青アジはほんとにうまいんですけどね。

2016.11.23 いか

イカがちょくちょく網に混じります。
イカと聞いて普通に思い浮かべるのはスルメイカのような細長いやつでしょうが、東京湾で主に獲れるのは「コウイカ」という種類で、こんな形のやつです。

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胴が肉厚で太く、足は短い。ころころとしてかわいいイカです。
2匹(2ハイ)写しましたが、このイカ達、体形は似ていますが種類が違います。
正式名称は上がシリヤケイカ、下がコウイカ。
ですが、私達は上をスミイカ、下をツノイカと呼んでいます。

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右がツノイカ(コウイカ)、左がスミイカ(シリヤケイカ)です。
コウイカ類は「ふね」と呼ばれる大きな骨のようなものがあるのですが、ツノイカの「ふね」の先端には尖ったツノがあるのです。
このツノは捌いていない状態でも触れば確実にわかるので、区別は容易です。
しかしこのイカ達は地方によって呼び方がまちまちで、私達がツノイカと呼んでいるコウイカのことをスミイカと言う場所もあるようです。
同じ魚でも地方によって名称が違うというのはよくあることですが、このイカ達を混同されたらうまくないです。
なぜならツノイカは、シリヤケイカ(私達のスミイカ)の3~5倍の値段で取引されるからです。
見た目はたいして変わらないのに値段に大きな差があるのです。
出荷される時には私たちの使う名称で出されるのだから、その先のスーパーや料理屋などでも同じ名称で売られるわけです。
すると、例えば旅行先のすし屋で「スミイカを握ってくれ」と言った時に、シリヤケイカとツノイカのどちらが出てくるのかわからない、ということになります。
安いシリヤケイカが出るか、お高いコウイカが出てくるか、どうなんでしょう?

このイカ達ですが、値段に3~5倍も差があるということは、スミイカ(シリヤケイカ)はまずいのか?と思われるかもしれませんが、全くそんなことはありません。漁師のひいき目(?)を抜きにして、普通においしいイカです。
では、ツノイカ(コウイカ)が絶品なのか?といえば、いやあ、うまいにはうまいけど、そこまででは、、、という感じです。私には。
刺身で食べるとスミイカは食感がねっとりとしていますが、コウイカはパキッというかコリッとした感じです。
どちらも甘くておいしいです。味は同じ。イカあじ。
もう一度言いますが、「味は同じ」。
なんでこんなに値段に差があるのか私にはさっぱりわかりません。
まあ私たちの漁獲では、スミイカ(シリヤケイカ)とツノイカ(コウイカ)は10対1くらいなので、ツノイカのほうが希少価値があるとはいえます。
でも、味が同じなら希少価値なんて関係ないですよね。
結局、わたしには値段の差の理由がわかりません。
スミイカ(シリヤケイカ)、おいしいですよ。

2016・11・15 アカヤガラ

1メートル位のアカヤガラが網に入りました。
ヤガラは変わった形で、棒のように細長いうえ口と尾が長いのが特徴の魚です。

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東京湾内湾で獲れるのはかなり珍しいです。
魚を置いている発泡スチロールの横の長さは79センチあります。

魚の全長を測る時は普通、口の先端から尾びれの端までを測りますが、このヤガラの場合も同様にするのか、私は知りません。

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尾っぽ(?)と頭を大きく写しました。
下が尾っぽ(?)ですが、この糸のような細い部分まで測って全長というのでしょうか?
これまで含めるのは、身体測定の時につま先立ちをするような無理やりな感じがするのですが、、、
まあ魚の取り引きは重量、キロ単位で行うので、全長のことは深く考えないことにします。
この魚は白身でとてもおいしいのです。

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三枚におろしました。上から身・中骨(本体付き)・内臓・身です。
ご覧の通り、全長に対する可食部の少ない魚です。
これは私の感覚ですが、「全長1メートルのアカヤガラ」より、アジやサバなど普通の魚体の30センチもののほうが可食部はずっと多いです。
この写真を撮った時には思いつかなかったのですが、今度また獲れたら可食部の重さを量ってみたいと思います。

最初に書いたようにめったにとれないので、報告できるのはいつになるかわかりませんが。

2016.11.8 モクズガニ

時化が多くなりました。

時化た場合は翌日の朝に網仕事をします。
網仕事は日が出て明るくなってから始めるので、今だと朝6時から開始です。
夜21時に集合しているので、時化ると網仕事まで9時間も時間があきます。
それまでどう時間を潰すか。
酒を飲んだり遊びにいったり寝たり、各人それぞれです。
こんな時に私は探索をします。
近くの川や港の岸壁を懐中電灯で照らして、生き物を探すのです。
これがおもしろいんです。
ある日は生物の影は全く見えないのに、次の日にはハゼが岸壁にびっしり群れをなしていたりします。
初夏にはテナガエビが沢山いるし、クロダイの稚魚が泳ぎ回っていたりして、見ていて飽きません。

ここ最近はモクズガニが出現するようになりました。
岸壁の水面スレスレくらいの場所にいるので、タモ(虫取り網みたいなもの)で簡単に捕まえられます。
結構な大きさです。

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こんなのが30分ほどで10匹獲れました。
このモクズガニは有名な上海ガニの仲間で、食べるとうまいらしいです。
らしい、というのは、私は甲殻類が嫌いで食べたことがないものでわからないのです。捕まえるのは好きなんですが。
結局カニは写真撮影後にリリースしました。
こんな感じで夜の探索は発見や収穫が色々とあり、面白いのです。

まあ、網とバケツをもって深夜に徘徊しているので、過去に2回、職務質問されましたケド。

2016.10.21 とらふぐ

8月の終わりから豊漁が続いていたスズキですが、最近は漁獲が減って例年のこの時期と同じくらいに落ち着いてきました。
そろそろサバかイワシでも回遊してきてくれないかと期待しているのですが、今のところその兆候はありません。
それはさておき、今年は変わったことがありました。
スズキが獲れだしたのと同時に、トラフグが大量に獲れ始めたのです。
今までは年間を通して十数匹ほど網に入るだけだったのが、今年は一日で数十匹、多い日には100匹以上も獲れる日が続きました。漁師歴30年のオキエ(親方)も「こんなにトラフグが獲れるのは初めてだよ」と言うほどでした。
網に入るトラフグはもちろん天然物なので、旬の冬に大型のものが獲れるとすごい値段になります。

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このサイズで1・6キロ。私が手のひらに乗っけている写真です。ただ、今回獲れたのは全て手のひらに収まってしまうくらいの小型でしたが。

過去に5キロもののトラフグが獲れたことがあります。
5キロのトラフグを例えると、、、普通の猫1匹より少々大きく重いくらい、といえば伝わるでしょうか。
その5キロものは旬の真っ盛りに獲れたので、1キロ当たり8000円近い値段で売れたと記憶しています。
一匹のトラフグが4万円です。これが市場に行って料亭で調理され、お客の前に出されるまでには数倍になるので、末端価格での刺身一切れは恐ろしい値段になっているんでしょうね。
獲れたフグは、フグ専用の小さな水槽で活かして持って帰ります。
スズキと一緒の水槽に入れると、フグはスズキに噛みついて傷をつけてしまうからです。
フグでも種類によって気性が違うようで、よく獲れるアカメフグやショウサイフグはあまり噛みついてこないのですが、トラフグは油断するとガチッと食いついてくるのでヒヤリとします。
フグの歯は鋭く強く、人の指くらいは簡単に噛みちぎります。

そういえば先月、面白いことがありました。
網に入った魚を仕分けしていたら、先輩が「なんだこれ!?」と言ったので示す先を見たら。
野球ボールくらいの真ん丸なモノがありました。
手に取ってみましたが、全く動かないものの触感や質感から明らかに生物っぽい。しかしこんなモノ見たことない。
「新種の生物か!?」と思いじっくり観察したかったのですが、仕分けを早くしなければならないので、とりあえずフグを活かしている小さな水槽に入れておきました。
しばらくしてからその水槽を覗いたら、その丸い生物(?)は消えていて、フグが数匹泳いでいるだけでした。
水槽にはちゃんとフタがあるので逃げ場はないし、フグに食われたにしては残骸が見当たらない。
はて、あの丸いヤツは一体どこに行ったのか?
家に帰ってからしばらく考えてみて
、その球体はトラフグが膨らんだ姿だったのだろうという結論に達しました。
怒ったトラフグがパンパンに膨らんだけれど、水槽で落ち着いて普通の姿に戻ったのだと思われます。
そうとしか考えられません。
いやあ、写真に撮っていなかったのが悔やまれます。
ほんとに真ん丸だったのです。目もヒレも尻尾もない、どうみてもただのボールだったのです。
漁師歴15年以上の先輩と私ですら、魚と思わなかったくらい見事な真ん丸だったのです。

いずれまた今回みたいな真ん丸フグが居たら、その時は写真に撮ってご覧に入れたいと思います。

2016.10.2 ウミガメ

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3年に一度くらいの頻度でウミガメが網に入ります。
売り物にはならないだろうし、葛西臨海公園も要らないというので、海に返します。
この写真の個体は小さめなので二人で抱えてますが、もっと大きいのは3人がかりで持ち上げることもあります。
私も何回か持ちましたが、その度にかなりドキドキします。
クチバシがこわいのです。
ウミガメって、眠たげなかわいい顔をしているし、性格も穏やかそうですが、、、
しかし実際にそのクチバシを目の当たりにすると、硬質なうえ分厚く、そして鋭く、噛まれたら手首くらい切られちゃうだろうな、、、と、潜在的攻撃力の高さがひしひしと伝わってきます。
スッポンは1度噛みついたら離さないとか聞くし、たまにニュースで「カミツキガメを捕獲」なんてやってますし、私としては「おとなしそうなウミガメでも野生だし、怒ったら噛みついてくるんじゃないか」という恐怖感が拭えないのです。

まあでも今までのところ5回、ウミガメを逃がしてますが、誰も噛まれていません。
それで最近ようやく、ウミガメは噛む気がないな、と思い始めました。
ウミガメはどうやら見た目通りの優しい性格のようです。
かといって相手は野生ですし、何があるかわからないので、ウミガメを見かけてもちょっかいは出さないで下さいね。

昔、うちの船にいた凄腕ベテラン漁師が、
「カメが網に入ったらな、酒を飲ませて海に返すんだお!」
「そうするとな、カメの野郎、涙を流して喜ぶんだお!」
「ほんとのことだお!」
と、いつも言っていました。
~~だお!!というのは、房総半島の方言です。

カメが酒を好きなのかどうかは知りませんが、、、でも私の今までの経験では、ウミガメが入った網には、その時に狙っている魚が通常より多く入っているのです。
ウミガメには大きな魚群と一緒に泳ぐ習性でもあるのかもしれません。
昔の人はカメが魚を呼んでくれると考えて、感謝の気持ちでお酒を振る舞ったのでしょうね。

2016.9.19 野締め

獲れたスズキは通常、運搬船の水槽に海水を張って泳がせ、活かしておきます。
スズキは生きた状態で港に持って帰った時が最も相場がよいのです。
相場とは、市場で魚が取引される値段のことで、活け(いけ)とは生きたまま水揚げする魚のことです。
それゆえスズキはできるだけ活かして持って帰りたい。
しかし、沢山獲れたからと言って水槽に入れすぎる訳にはいきません。水槽の大きさは限られているからです。
あまりに多く水槽に突っ込んで過密状態になってしまうと、スズキ同士がこすれあってウロコがはがれたり、お腹の白い部分が真っ赤になってしまったりと見た目が悪くなるうえ、ストレスで弱ってしまうのです。
かろうじて呼吸はしているものの、泳ぐこともできず水面にお腹を出して漂うという、ほぼ瀕死の状態になってしまうのです。
だから多く獲れたときは、そこそこ活かしたうえで後は氷締めにします。
海からタモですくったスズキを、直接氷水に入れて締めるのです。これを野締めといいます。
無理やり多量に活かして衰弱してしまった魚より、海で泳いでいる(網の中で泳いでいる)元気な状態の魚を手早く氷水で締めたほうが、魚体に傷もつかずストレスもなく良い状態で港に持って帰れるのです。
ただ、魚の状態いかんに関わらず、野締めの相場は活けに比べて大幅に落ちます。
世間の「野締め」に対するイメージのせいなのだと俺は思っていますが、鮮度はとても良いのに値段は安くなる。悲しくなっちゃいます。
そして。相場が安かったとしても、そのまま消費者の方に安く届くというなら、それは喜ばしいことですが。。。
しかし、スーパーでスズキが特売されるなんて話は聞いたことがありません。
スズキは高級魚だから安く売るわけにはいかない、という、ブランド価値を守りたい力が色々な場所で働いているのでしょうかねえ。

2016・9・7 豊漁

台風9号以来、スズキが獲れ続けています。
これまでの不漁を取り戻せるくらいの量が獲れています。
スズキが東京湾に居てくれて、ほんとうにありがたいです。
しかし嬉しい反面、一つ問題があります。

一気に獲れすぎ、なのです。

魚は鮮度が命です。
とくにスズキのような値段の高い魚は、沢山獲れたからとりあえず冷凍して順次出荷する、ということができません。
お店のメニューで『スズキの刺身あります!』と書いてあっても、そのあとに(解凍ものです)なんて書かれてたら、ちょっとガッカリしてしまうでしょう。
だから獲れたその日に全部出荷しなければならないのですが、そうすると結果として市場にスズキがダブつき、値段が安くなってしまうのです。どれだけ安くなるかと言えば、通常の半分の値段になってしまうこともあります。
結局、獲れない時期はそれなりに値段が高いが、獲れると安くなる、つまり、漁師の実入りはたいして変わらないということになってしまいます。

先月まではスズキが獲れないと嘆き、今月は獲れずぎて価格が安いと溜息をつく。
まったくもって心の休まる時がありません。
まあ安いとはいえ、獲れるにこしたことはないのですが。

毎日、適度に獲れる、それが一番ありがたいんですが、相手は自然。こちらの都合など聞いちゃくれません。

なかなかうまくいかないもんですね。世の中は。

2016.8.28 海はわからない

前回8月23日、海は穏やかだったけどスズキの獲れるアテがないから時化た、と書きました。
今年はとにかくスズキが獲れません。
もしかして今までに獲りすぎたせいで東京湾にスズキは居なくなってしまったのだろうか、と、6月くらいから毎日、不安に思っていました。
そしたら、いきなり獲れだしたのです。
台風9号のあと、2回出漁しました。
具体的な数量は書けないのですが、この2回の出漁で、先月に10回出漁したのと同じ量のスズキが獲れたといえば、先月の不漁、今回の豊漁がわかるかと思います。
いやあ、スズキは居てくれました。ありがたいことです。
しかし、一体今までどこにいたのでしょう。例年スズキが獲れる場所にはさっぱりおらず、台風で海が荒れたら出てきたのです。
腕の立つ漁師3人に聞いたところ、口を揃えて
「大雨のせいで川から出てきたんだべ」と言いました。

スズキは汽水魚(きすいぎょ)なので、海水でも淡水でも生きられます。今年のスズキは例年のこの時期とは違い、川にいたようです。
なぜ川にいたのか、なぜ大雨が降ったら海にでてきたのか。
それはわかりません。スズキに聞いてください。

今回の記事を読んだ方は、「じゃあ、大雨の後は魚が獲れるんだ!」と思われるかもしれませんが、さにあらず。
豊漁が続いていたのに大雨が降ったらパッタリと魚が居なくなってしまったという経験を私は何回もしています。
結局、海はわからん。の一言に尽きます。
そういえば今回、ウミガメが網に入りました。近いうちに記事にしようと思います。