スズキ漁が本番の夏ですが、漁獲は数トン獲れる日があれば数百キロしか獲れない日もあり、波が激しく素直に好調とは喜べない感じです。
今回はギマについて書きます。
私は10年前にギマを一度食べたとき、味が全くしなかったので興味を失い、それ以降はこの魚を相手にしませんでした。
しかし二週間ほど前に網に入った大きなギマが何となく気になったので持ち帰って食べたところ、甘くておいしかったのです。
そこでギマを再評価するべく、丁寧に鮮度よく持ち帰って調理することにしました。
味の比較をするために活締めと野締めを用意しました。
まずは焼き立ての熱い塩焼きを食べたところ、淡泊ながらもおいしかったです。
これは刺身もおいしかろうと、まずは活締めをウキウキしつつ食べたところ、、、
味がしません。
うそでしょ?と思い二切れ、三切れと口に運び、真剣に噛みしめ、ワインのテイスティングの如く口の中で転がしまくって少しでも味を感じようと試みましたが、、、
無味。
ほんとに何の味もしません。
ただ、歯応えはとても良いです。
噛みしめるたびに柔らかく優しく歯をはじき返す弾力が心地よい。
味がないと書きましたが、醤油をつけているので醤油の味だけはちゃんとします。
無味の弾力性がある薄切れの物体に醤油をつけてひたすら噛みしめるという、なんとも不思議な体験をしました。
私ひとりの味覚ではあてにならないので翌日、仲間2人に試食してもらったところ、2人ともに「全く味がしない」との評価でした。
結論、今回のギマは味がしませんでした。
初めに食べた塩焼きがおいしいと感じたのは、もしや私が使った塩がアジジオだったせいで、旨味が足されていただけだったのかもしれません。
前回のギマは本当に甘くておいしかったのです。仲間1人にも食べてもらい、「甘くておいしい」と評価され、こんなにおいしいならギマを今後は売れるかも?と胸を躍らせながら今回の試食に臨んだのです。
邪魔なトゲをニッパーで切り、キッチンの排水溝を詰まらせるほどの大量のヌルを処理し、ヌルが身に付かないように周り中を丁寧に洗ってからやっと捌き始める。
そんな手間をかけた結果が「無味」です。
今回のギマの試食は残念な結果となりました。
しかしながらまだ思うところがあるので、またいずれギマについて書こうと思います。

