東京湾にまたクジラが現れたようです。
クジラが東京湾に入ってくることは過去にもたびたびあり、海ほたる周辺で跳ねている映像などがニュースで流れたり、また私の知り合いの漁師も直に目撃して動画を撮ったりしており、そこまで珍しいこととは感じられなくなっていました。
しかし今回クジラが出現したのは、東京湾の奥も奥、浦安沖です。
そして、現在我々がコノシロ漁をしているまさにその場所なのです。
ヤフーニュースでは発見した漁師が撮った写真が載っており、ほんとに、我々が昨日コノシロを獲ったのと同じ場所にクジラが浮いていました。
(権利の関係がよくわからないのでニュース記事を張り付けることはしませんが、気になる方は
「浦安 ザトウクジラ」と検索すればニュースが見られます)
いやあ、驚きました。そして驚きとともに若干の恐怖も覚えました。
以前、記事にしたのですが、クジラとの衝突が怖いのです。
https://daiheimaru.com/daiheimaru/1203/
冗談半分の例えですが、我々の船がクジラと衝突するのは、大相撲の横綱と小学生がぶつかり稽古をするようなものだからです。
クジラが横綱で小学生が船です。
ぶつかったりしたら我々はただでは済みません。
クジラが浮いている状態ならば、我々の船には常に船首で前方を警戒する係がいるので発見できますが、少しでも潜っていたらとても見えません。
まあ、魚群を探している時ならばソナーで発見できるかもしれませんが、なんにせよ、漁場に巨大な地雷があるようなもので、気分はよくありません。
今年はソウメ(小さいイワシ)が回遊してきたり、コノシロも湾奥にいることから、クジラにとっても好漁場なのでしょうが、正直に言って居てほしくないですね。