2022.1.27 時化続き コハダ南蛮漬け

時化が続いています。今月はまだ2回しか出漁していません。

ここ数年の今の時期のパターンに従いコノシロを狙っているのですが、今年はコノシロの群れがいないのです。
コノシロより一回り小さいナカズミの群れはそこそこあるのですが、ナカズミにはコノシロほどの需要がありません。
特に今年は東京湾の近くでマイワシが豊漁とのことで、近辺の水産加工会社はそちらに多くのリソースを割いており、ナカズミはますます売れません。
なんとも困った状況ですが、なんとか売れる魚を獲ってしのぎたいところです。

とりあえず私の今できることといえば、いま獲れる魚のおいしい食べ方を紹介するくらいでしょうか。

そんなわけで、網に入ったコハダで南蛮漬けを作りました。
魚の南蛮漬けといえば、最近まで私はアジで作るものと思い込んでいたのですが、考えてみたらそんな約束事は無かったですね。

アジと同じように、指でエラと内臓をまとめて取る方法を試してみましたが、あまりうまくいきませんでした。

揚げたら即座に調味液に漬け込みます。

そしてにんじん、たまねぎ、ピーマンの千切りと一緒にいただきます。

食べてみると、骨は全く気にならずに頭ごといけました。

ただ同サイズのアジと比較すると、コハダは体型が薄いので身の量が少なく、少々物足りなく感じるかもしれません。

しかし味に遜色はなく、とてもおいしかったです。

そもそもこの南蛮漬けという調理法からして、素材の魚の味をとことん追求する類のものではありませんしね。

今回は漁の都合でコハダを使いましたが、いずれナカズミ、コノシロも南蛮漬けにして、骨の溶け具合や食感を試そうと思います。