2021.6.29 アカクラゲ 毒の痛み

夏が近づき気温の上昇に伴い、アカクラゲの毒の威力も増してきました。


(毒の成分に季節ごとの変化はないと思いますが、夏場はそれを受ける人間の毛穴が開きがちになるため、アカクラゲ毒の痛みを強く感じます)

アカクラゲの毒は、人間に重篤な害は及ぼさないものの、仕事に少なからず支障をきたすほどのダメージは与えてきます。

アカクラゲ毒の痛みですが、系統としては「からさ」に近いと思います。
以前、アカクラゲが目に入った際の痛みを、「ラー油を目に垂らす」と比喩したことがあります。
しかし後になって、タバスコのほうが近いと気づきました。

ラー油は油分のせいで辛さがいくらかマイルドになるのに対し、タバスコの辛さはソリッドであり、そのヒリヒリ・ピリピリ感がアカクラゲが付着した感覚に近いです。

先日、自分の頬にラー油とタバスコを塗り付けて試してみたところ、そのように思った次第であります。
さすがに目に点す度胸はありませんでした。
まあ、殆どの方にはラー油だろうがタバスコだろうがどっちでも全く関係ないでしょうけれど。

そしてこのアカクラゲ毒ですが、人により効き具合がだいぶ違います。
アカクラゲが大量に入った時は、私はフェイスガードなしには仕事ができません。
しかし仲間の中には、フェイスガードは邪魔だからしないという者がいます。

↑スネまで浸るほどのアカクラゲの海

私も、フェイスガードなんて邪魔で着けたくありませんが、アカクラゲ汁が目に入る痛みに耐えきれないので仕方なくつけています。
着けない者に痛くないのか問うと、「いや、そりゃ痛いよ」と言いはします。
が、しかしそれでも、フェイスガードを着けなくても耐えられる時点で、私よりアカクラゲ毒に強いことに間違いありません。

このように、痛いと言いつつもどこかしら余裕を漂わせる者が船団に2人いますが、彼らには共通点があります。

2人とも、「からい食べ物に強い」のです。
例えば最近のペヤングの獄激辛みたいなやつを、「からいからい」と言いながら普通に食べちゃうのです。

私だったら、麺一本でむせて吐き出して終わりです。

身近なたった2人の例をもって法則を導き出すのには無理がありますが、とりあえず私の中では今、
「からい食べ物に強い者はアカクラゲ毒にも強い」という仮説が立っております。
俗説では「からい物に強い人は痛みにも強い」と言われることもあるし、あながち間違っていないかと思っています。

今まで散々アカクラゲの被害について書いてきましたが、例え購入した魚体に付着していても、水で洗い流せば全く何の問題もありませんので、ご心配なさらぬようお願い申し上げます。

クラゲについては書きつくしたかと思ってましたが、まだ書き足りないことがいくつか出てきたので、またいずれ。