投稿者「daiheimaru」のアーカイブ

大平丸 2013年10月3日

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皆さんこんばんわ。
昨晩は出港しました。

出現した魚は
スズキ、タチウオ、サワラ、イボダイ、マダイ、サッパ、アカエイ、トビエイ、ツバクロエイ、シリヤケイカ。

今日は湾央あたりでいいサワラが入りました。
マダイもいいのが入りました。

今日は仕事終了後、保育園でお魚授業でした。
お魚解剖学→アラ汁試食。
解剖しながらお身は鍋にホイホイと入れて行って解剖学が終わったらアラ汁完成です。
味付けは子供たちにやってもらいました。
おかわり続出でした(≧▽≦)
今日は取材も来ました。
関口宏さんと山田邦子さんです。
放送は10月22日か29日夜八時〜BS-TBSです。

乗組員 山本浩司

大平丸 2013年9月29日

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皆さんこんにちは。
昨晩は出港しました。

スズキ、カタクチイワシ、サッパ、シンコ、マサバ、ヒガンフグ、トラフグ(1)、アカエイ、ツバクロエイ、シりヤケイカ。

昨晩はぐっ冷えましたね。
今年は黒潮の大蛇行が起きているとのこと。
その影響かマイワシ、マサバ全然入ってきません。
秋まとまって穫れる時、夏の終わりにマイワシ、マサバ、ゴマサバが顔をみせるのですが。
今日入ったマサバもタルに半分程度とごく少量、穫れる時は何十トン穫れるんです。

画像はサバの干物。
干物にはいい季節になってきました。
この前のお料理教室では、干物といえばアジしかないと思っているお客さんがいました。
干物はあらゆる魚でできます。
干せば干物になるわけですから。
結構固定観念があるみたいです。
今度は干物教室を開こうかと思います。

乗組員 山本浩司

大平丸 上架場

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皆さんこんにちは。
昨晩は時化ました。

今日は青潮がかなり濃いですね。港では酸欠でマハゼ、コトヒキ、カゴカキダイ、セイゴが浮いてます。
40センチ近いスズキなんかも見れました。
なんとか酸欠から生き延びてほしいものです。
今日は船(7号)をあげて船底のフジツボをとりました。
春に上架してフジツボをとったのですが、もうこんなについていました(画像)
フジツボついてると船のスピードが遅くなります。
これだけ着いていると、5ノットは変わります。

乗組員 山本浩司

大平丸 号外

魚は大きさや形、口の特徴で食性や生活スタイルが見えてきます。たとえ未知の魚でもおおよそ予想できます。
口の大きさが小さいもの、例えばアジなどは小さい生物、動物プランクトン、アミ(小さいエビのようなもの)を食べているのではないかと予測できます。
逆にアジと口の大きさや形が似てると食性も似てる可能性があります。
歯を見るのも重要でカタクチイワシなど体が小さいのに口は大きいですが歯が発達していません。それは魚を食べるのに向いていないので、植物プランクトンなどを食べているのではないかと予測できます。
ジンベエザメ体は大きく口も大きいですが、歯が発達していません。プランクトンを食べているからです。
ちなみにカタクチイワシとジンベエザメの餌の食べ方は似ています。
スズキは口は大きいですが、歯がザラザラしてひっかかりやすく、のどの筋肉と喉頭歯を発達して逆流しない構造なので、口は大きいですが魚を食べる魚とわかります。
先日カマスを見てサンマと答えるお客さんがいました。ショックでしたが(笑
形は似ていますが、口の大きさや歯がぜんぜん違います。
カマスは口が大きく歯が鋭いです。なので魚を食べてることがわかります。東京湾のカマスにはカタクチイワシがよく入っています。
カタクチイワシを追っかけて食べてるところがイメージできます。

あと回遊性か根魚系かも形をみて大体わかります。
紡錘型かとか、鰭の大きさなど観察したり、知っている魚から生活様式を予想します。
回遊性の場合は浮遊してたり泳いでいる生物が餌になります。
根魚は海底にいる様々なものを食べます。蟹や貝なども食べます。
未知の魚であっても形や口を見ればある程度、生活スタイル、食性がわかってきます。
そういった視点で魚を見て、どんな味がするか予測してみてください。
未知の魚にも親近感がわいてきて壁がなくなるかもしれません。 

乗組員 山本浩司

大平丸 2013年9月25日

皆さんこんばんは。
昨晩は出港しました。

出現した魚は
スズキ、サッパ、カタクチイワシ、シンコ、ボラ、シマイサキ、ダツ、サゴシ、シマイサキ、アカカマス、イシモチ、ギマ、アカエイ、ツバクロエイ、トビエイ、トラフグ、ヒガンフグ。

昨日は青潮が発生してました。
それほど大きな規模ではありませんでしたが、昼間監視の時は茜浜以南のほうではパッチ状に発生してました。
酸欠から逃れるため、魚が固まったのでしょうかスズキがまとまって穫れました。
他にもダツがまとまって穫れました。ダツがあんなにまとまって穫れるのは初めて見ました。
青潮の影響かもしれませんね。

山本浩司

大平丸 台所

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皆さんおはようございます。
本日の料理はアクアパッツァです。
『狂った水』という訳です。
私の最近の流行りです。
今回は江戸前のスズキとホンビノス貝を使用しました。
この料理は魚の出汁と貝の出汁を存分に楽しむ料理で、この汁が最高にうまいのです。
きっとこれが人を狂わせるという意味なのでしょう(笑)
野菜は昨日の朝市で買った平野さんのところの野菜(トマト以外)です。平野さんは西船橋で農業をしていて、野菜の話を親切してくれますし、野菜に対する愛情が好きです。そしてなにより新鮮でうまい。

アクアパッツァの作り方は簡単で良いです。
切り身と貝をオリーブオイルさっと炒めて白ワインと水で蒸して終わりです。
お好みでニンニクや残りもの野菜を入れてもいいでしょう。
私は魚の頭と骨から出汁をとった汁を使用しますので、魚をくまなく使うとい意味でも良いです。

乗組員 山本浩司

大平丸 2013年9月20日

皆さんこんにちは。
昨晩は出港しました。

出現した魚は
スズキ、サッパ、カタクチイワシ、シンコ、ダツ、ギマ、アオアジ、アカカマス、シーラ、イシモチ、イボダイ(幼魚)、トラフグ、ツバクロエイ、アカエイ。

中秋の名月。
昨晩は素晴らしい満月でした。
漁場に着くまで楽しみました。
いや見張りの最中も何度も見てしまいました(笑)
昨晩は幕張沖でシーラが入りました。
花見川河口の堤防で釣りをしてる人が釣ったら驚くでしょうね(^_^)
私が幼い時はよくそこで釣りをしてました。

干物には良い季節になってきましたね。
顔がもげたアカカマスをおかずで持ってかえって干物を作ります(笑)

追伸
明日は毎月第三土曜日の船橋港朝市です。
さばき方講座もあります。
是非いらしてください。

乗組員 山本浩司

大平丸 2013年9月19日

皆さんこんにちは。
昨晩は出港しました。

出現した魚は
スズキ、サゴシ、アカカマス、イシモチ、アオアジ、サッパ、カタクチイワシ、シンコ、
ボラ、ワカシ、ギマ、トラフグ、アカエイ、ツバクロエイ。

今日涼しげ、秋だなぁと思いました。オモテ(船首)で見張りをしてると汗が冷えて少し寒いくらいでした。

今日はアカエイに刺されてしまいました。
船の上で仕訳をしてるとき、クラゲに埋まっているアカエイを取り出そうとしたら刺されました。運搬船でアカエイのような平べったい魚を流すと板子の下の排水溝につまるから取り出そうとしました。
久々に大きめのエイに刺されました。
皆さんアカエイに刺された時は温めてください。
鍋で湯を沸かし、手をつっこみ今日は45℃くらいだと思います。
だいぶ楽になります。
傷口が大きいと温めてるので血が止まりません。ある程度血だして、これで多分毒が抜けただろうところで止血しました。止血してからまた温めてもいいと思います。
しばらく、痺れています。毒針が残っているような感じです。
少しすると部位が痙攣してきます。痛みは引きません。筋肉まで達したようで打ち身のような痛みです。良くないのはわかりますが、作業に戻りました。
痛みに集中しないせいか、作業中は気が楽でした。
念のため病院で抗生物質をもらいます。

乗組員 山本浩司

大平丸 号外

皆さんおはようございます。
昨日は出港しませんでした。
予想ははずれました。

風速8メートルで時化です。
我々の乗る小型二そう巻き網は時化に弱いです。
風が強く網をたぐっていると、網に巻き込まれて作業はしにくいです。
また二そう巻き網船は船との距離が近くナグロ(大波)
で船がぶつかり簡単に割れます※。人が船と船とを移動することはよくありますが、運悪く挟まれれば大怪我をしてしまいます。
またベテランいわく、台風後の雨の影響強く潮はまだ早かろうとのことです。
潮が早すぎると網は沈まないので、魚は穫れません。
ガソリン代も高く、海の様子悪く魚にあてがないのに出港すれば赤字になります。
乗組員の安全や稼ぎを天秤にかけて出港判断をする親方は誠に大変だと思います。

※船の素材はFRP素材プラスチックです。

乗組員 山本浩司

大平丸 お料理教室

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皆さんこんにちは。 昨日はお魚お料理教室に行ってきました。 プログラムは 東京湾のプレゼン。 三枚おろし。 湯引き。 アラ汁。

14名の方が参加。年齢は25歳〜35歳。 いつも調査をかねてスズキ(さばく魚)の名前 を聞きます。 昨日は1人も知ってる人がいなかった。ショッ クです(T_T) さばき方は丁寧に教えますが、実は綺麗にさば くことはさほど重要ではないと思っていて。 さばき方失敗した時のその活用の仕方とか、三 枚におろさなくてもいい料理とか。なるべくゴ ミでないよう頭も使うとか。 暑いこの時期は新鮮な生ゴミは冷凍庫に保管し て、ゴミの日にとりだして捨てましょうとか。 あえて切り方を失敗してその部位は汁に入れて 見せたり。 刺身の成形で余った部位を汁に入れたり。 魚の料理の気楽さ、簡単さ、敷居の低さをア ピールするスタイルです。 いろいろやってますが、家帰って魚料理する人 が1人でも増えればいいと思います。

山本浩司