大平丸 2013年12月2日

皆さんおはようございます。
昨日は出港しました。

出現した魚ですか、
サワラ、スズキ、サッパ、カタクチイワシ、イシモチ、アオアジ、マアジ(豆)ヒイラギ、アカカマス、シリヤケイカ、コウイカ、ヒイカ。

この時期サワラは非常に美味くなります。
網で巻いてきて身割れして血がまわってしまっても持って帰りたい逸品です。
魚へんに春と書いてサワラ。
春を告げる魚。
春産卵で浅場に来るためと言われいます。
この時期産卵に備えてガツガツと捕食し脂にのるのだと思います。
ちなみに少し早いですが、まもなく旧暦の春ですが、美味い時期だから魚へんに春なのか、新暦の春の時期にとれるから魚へんに春なのか漢字に聞いてみないとわかりませんね(笑)

私はあまり世間でいう旬にはこだわりません。
旬は海域によって変わるだろうし、旬をずれても美味い時もありますし、年によって水温の傾向が違えば産卵期がずれ脂質分の蓄えもずれたりもするからです、他にも東京湾の場合は真水の流入量や餌となる魚の動向も大きく関わると思いますし、結構食べてみないとわからないということもあります。
味わってみて、その年の海について思いをはせてみるのも面白いです。

魚というのは旬だろうが旬でなかろうがとれます。そのときとれる魚を吟味し工夫して食べるというのも面白いものです。
例えば、ナメロウですがあれはおそらく脂にのってなくても美味く食べること料理ではないでしょうか。薬味の歯ごたえ、味噌の旨みなどをミックスすることでの素材の風味との相乗効果がでます。
本当に工夫の料理だと思います。
他にも川に侵入するスズキやボラは時々とても臭いが強い時がありますが、香草類やにんにくをミックスすることで、美味しく食べることができます。

皆さんあらゆる魚、あらゆる時期、いろいろな料理にチャレンジしてみてください(^-^)
そっから見える海環境、魚の生き様もあるかもしれません。

乗組員 山本浩司

昨日は