2016.3.15 時化

時化が続いています。
ここ一週間、沖に出ていません。

「時化(しけ)」というと普通の方は海が荒れている状態をイメージすると思います。
台風時期にテレビレポーターがよく、土砂降りのなかで片手でヘルメットを押さえながら片手でマイクを持ち、「現在○○岬に来ております!横殴りの雨と風で立っているのも困難な状況です!うおー!」と叫んでる背後で、荒波がザッパーンと打ち付けているような状態。
辞書で調べても「海が荒れる・海が荒れて魚が獲れない」という意味です。

しかし漁師の場合はそれに加え、沖に出ないことも時化といいます。
風は全くなく海はべた凪ぎ、日差しも暖かく穏やかな陽気の日でも、なんらかの理由で出漁しない場合は「今日は時化だ」といいます。
海の状態が「荒波ザッパーン!」だろうと「さざなみホワホワ~ン」だろうと、沖に出ない限りはどちらも「きょうはしけだぁ」です。
普通の人の「時化」という感覚とはちょっと違うかと思います。

一般常識と違う言葉とえばもう一つ、言葉というか単位ですが、
「一間」があります。これはまた次回に書こうと思います。