東京湾は相変わらずクラゲだらけです。
魚群を見つけ網を張るべく各員が配置につき、いざ網を投じる直前に巨大なクラゲの群れが見つかり、網を張れないことがしばしばあります。
それに加えギマも脅威になっています。
同じ海域で働く他船が最近、ギマの大群に当たってしまい、網を揚げるのにだいぶ苦労した話を聞きました。
過去にギマの脅威について書いた記事を張っておきます。
https://daiheimaru.com/daiheimaru/843/
そんなことから今回、いつもの漁場を離れて遠目の漁場に向かったところ、クラゲはいるもののアジの群れを捕らえることがことができました。
体高のある立派なマアジです。
マアジには瀬付き型と回遊型というタイプがあります。
瀬付き型は全長はさほど大きくならないものの太目で、回遊型は大型なれど細目の体型です。
上の写真は瀬付き型で、キアジと呼ばれることもあります。
これだけ大きなキアジの群れを漁獲できることは滅多にないので、嬉しい獲物でした。
ちなみにこちらが一緒の網に少しだけ混じってきた回遊型のマアジで、通称クロアジです。
42cmと大型で実際に目にするとその大きさに圧倒されますが、生物学的には先ほどの写真の(通称)キアジと同じ、マアジです。
通説では瀬付き型(キアジ)は回遊型(クロアジ)に比べて脂がのっていて
美味と言われており、実際に食べ比べてみて私もそう感じます。
ただ、クロアジの味がたいしたことがないのではありません。
クロアジとてたいそう美味なのですが、キアジはそれを上回るという話です。
キアジとクロアジのどちらかを1尾だけもらえるとしたら、大きくて身がたっぷりのクロアジか、身は少ないけれどより美味なキアジか、どちらを選ぶかしばらく悩みますなあ。