暑さが衰えませんね。
夏がくる前の長期予報では、気象庁は猛暑を予想しましたが、どこかの地方の農民の観天望気では冷夏と予想しているというニュースを見ました。
これは気象庁に軍配があがりましたな。
今月の半ば辺りは本当に暑かったですね。
お盆明けの8月16日、仕事が終わった後、仲間が一人倒れてしまいました。
彼は船の上で仕事をしている時は頑張ってなんとか耐えていたようですが、陸に上がったところで一気にダメージが押し寄せてきたようです。
船から陸にあがり、目の前の駐車場に行ったあたりでつらくなり、ちょっと横になったら、そのまま起き上がれなくなってしまったのです。
体のあちこちが強張り、ちょっとでも動かそうとすると全身がツッたような状態になり苦しみ、救急車を呼びました。
結果は、脱水症状もしくは熱中症の疑いとの診断で、点滴を打ちながら安静にし、3時間ほどたったら動けるようになりました。
その後は順調に回復したのでよかったですが、病院で落ち着くまでに相当苦しんでいるのを目の当たりにし、暑さ対策や水分補給の大事さを改めて思い知らされました。
後日、会長とこの話をしていた時のことです。
会長に、「自分が若い時には漁は昼間に働いていた。今の、夜に働いているお前たちは楽なもんだ」
と言われました。
このセリフにはわたくし、ちょいとカチンときました。
「おうおう、温暖化が進んでいる今と昔じゃ、気温が違うにきまってるぜ!会長が現役時代の昔は、今よりずっと涼しかったはずだぜ!」
と啖呵を切りました。
もちろん心の中で。
そこで実際はどうなのか、過去の同日の気温を調べてみました。
今回、2020年の8月16日は最高35・4度、最低28・8度です。
ではデータで一番古い、今から59年前、1961年の気温は!
最高32・2度、最低24・8度でした。
あれ?思っていたよりもずっと暑い。
では50年前、1970年8月16日は?会長が30歳で現役バリバリの時代です。
最高34・4度、最低26・6度。
今年とほとんど変わりませんな。
ではでは1980年は?
最高22・1度、最低21度。
おお!めちゃくちゃ涼しいじゃないですか!
と思いきや、この日は雨でした。
では30年前の同日は?
最高34・5度、最低26・9度。
これまた今年と変わらんですな。
これが20年前になると、最高31・6度、最低25・2度ですが、もはや遠い昔とは言えないですね。
温暖化が叫ばれ始めたのがいつからだったかはともかく。
会長が今と変わらない気温の中、キツい昼間に働いていたのは事実でした。
しかも昔は今よりずっと手作業、力仕事が多かったのですから、それは汗をかいたことでしょう。
船には水を満たした大きなカメを積んでおき、ひしゃくを使ってゴクゴク飲み、梅干しもしっかり食べていたそうです。
和食は塩分が多く、日本人は塩分摂取量が多いと言われますが、今よりずっと汗をかく生活だった昔の人にとっては、それでちょうどよかったのだろうと思います。
ちなみに私は一回の出漁で麦茶を3リットル飲みます。
そのことを会長に話したら、「飲みすぎだ!!」と言われました。
なぜ?!
げせぬ。