2019.7.29 マサバ サバ缶

今月は初めに一度スズキが大量に獲れたあと、北風が吹き続けて海の様子が変わってしまい、しばらく不漁が続きました。
しかし後半になって南風が吹くようになってからは、まあまあスズキが獲れるようになりました。

おまけにマサバもちょっとした群れが入ってきました。
マサバの旬は秋なので、今回獲れたものは全長の割にいくらか細かったです。

今回獲れた平均サイズのマサバで、上が500グラム、下が450グラムほどです。
記事を書くにあたり食べて味を知るため、オカズとしてもらってきました。
群れのなかに極少数が混じる大きいものには、700グラムを超える個体がいます。そういうものをもらって写真に撮った方が見栄えはいいですが、そんな大きさのマサバは1尾で1000円近くする為、さすがにオカズで持って帰るのは はばかられます。

サバといえば今は空前のサバ缶ブームです。
栄養価が高いとかダイエットに良いとか、メディアで取り上げられるのをよくみかけます。
私達の獲ったサバは、ある程度は箱詰めして鮮魚として出荷しますが、大部分は加工屋に出します。
加工屋に行ったサバがどう調理されるのかは知らないのですが、まあ普通に考えると缶詰になるのだろうな、と思います。

ちょっと前にコンビニでサバ缶を買って開けてみたら、使われているサバがとても小さいので驚いたことがありました。
私のイメージでは、下の写真のように輪切りにしたものが缶にすっぽりと収まるくらいの大きさが普通と思っていました。

しかしそのコンビニのものは、イワシかと思うくらい細いサバの輪切りがたくさん入っていたのです。
あまりのサバ缶人気で通常サイズのサバが手に入らなくなって、仕方なく小さいサバを使ったのかな?と思いました。
それはもう半年くらい前の話なのですが、やはり気になるので今回、メーカーの違う6種類を買って、どれほどの大きさのサバが使われているのか、中身を見てみました。


左2個がコンビニのプライベートブランドの物、右側の4つはいずれも名のある会社の物です。
これだけたくさん買えば、どれかは小さいサバを使ったものがあるだろうと考えていましたが、結果はどの缶詰も普通のサイズでした。
小サバ缶詰が出回ったのはそう多くはなかったのかもしれません。

ちなみにこれらは全て水煮です。
6種類も一気に開けて気付いたのですが、同じ水煮でも会社によってけっこう違うものなんですね。
煮込み具合が、グズグズと言っていいくらいまで火を通したものもあれば、魚体をしっかりと保っているものもあり。身の味も、味付けの感じも会社ごとに違います。
まあケチをつけた訳ではないので書いちゃいますが、今回の缶詰はセブンイレブン、ローソン、キョクヨー、ニッスイ、マルハ、ちょうしたです。
個人的にはマルハのものが一番おいしかったです。

ところで今回、6個もの缶詰を開けてしまいましたが、まあネットで検索すればいくらでもレシピが出てくるので消費には問題がありません。
でも、調べていると必ず出てくるのが、「サバ缶の汁は全部使え」という文言。
汁にはサバの旨味と栄養が大量に溶けだしているから、使わにゃもったいない!ということらしいです。
しかし、、サバ缶の汁って、かなりしょっぱいですぞ?塩分がヤバイんじゃないの?と思います。
もちろん、書いている人は多分、数値とかもちゃんと検証して、汁の使用による塩分摂取量も計算づくなのでしょうが。
私はあの汁を飲むのには抵抗がありますなあ。