1月5日に今年の初漁に出ました。
網を2回張りましたが、全然だめでした。
一回目の網ではイナッコ(ボラの幼魚)が大量に入り、売れないので全てレッコしました。
(レッコとは海事関係で広く使われている言葉で、色々な使われ方をします。
私達の船では「網(あみ)の中の魚を逃がす・ものを捨てる」というような意味で使っていますが、他の船では「綱(つな)を離す」という意味で使われることもあるようです。)
2回目の網ではコノシロが200kgほど入りましたが、その程度の量では持って帰ってもしょうがないのでこれもレッコしました。
ここ数年ずっと獲れ続けていた近場の漁場からはコノシロの群れは姿を消しており、結果、今年の初漁は水揚げゼロでした。
船橋の私達の他の2つの巻き網船団もこの日に初漁に出て、近場だけでなく少し遠くのコノシロポイントにまで行ったようですが、そこにもコノシロは居らず、結局、網を張らずに帰ってきたようです。
このように船橋巻き網の初漁は漁獲ゼロでした。
それから時化が続き我々巻き網船団は漁には出ていないのですが、我々より時化に強い底引き網は出漁しており、その情報によるとコノシロはかなり網に入るとのことなのです。
まあこれからコノシロが獲れるかどうかはまだわかりませんが、我々の本命は初夏からのスズキ漁ですし、まだそんなに焦ることもないかと、一乗組員としては思っています。
今年もとにかく安全第一でやっていきたいと思います。