12月に入ってからコノシロ漁が好調です。
コノシロは大きな群れを作るため、うまくいくと一回の網に数十トン入ります。
運搬船のキャパシティーを超える量が網に入った場合は、予備の運搬船を出動させたり、さらに一度満船にして帰港した運搬船が荷を降ろしてからまた沖に出る、いわゆるピストン輸送をして魚を運びます。
まだ月も半ばだし、この漁獲ペースが維持できれば12月としては稀にみる漁獲高が期待できそうです。
私達の給料体系では、ひと月の漁獲高が一定額を超えるとボーナスが出ます。
そのボーナスラインの漁獲高は一か月ごとにリセットされます。それゆえ月の前半から漁獲が好調だと、ボーナスへの期待が膨らみます。
しかしまあ、ちょっとひねくれた物言いをしますが、ここ最近のパターンでは残念ながら好調は長続きしないのです。
なので、過度な期待は持たないほうが獲れなかった場合の落胆が少なくてすみます。
ここ最近、月の前半に良い漁獲がありながらそれが後半は続かなかったり、時化が続いて出漁できないなど、肩透かしを食らうことが多々あり、どうせなら最初から期待なんてしないほうがいいという、負け犬根性のような悲しい気配が私の心の奥にそこはかとなく漂っています。
いや、
でも!
しかし!!
今月に入ってからのコノシロの漁獲量は、私が大平丸に入って以来、初めての量です。
今年の出漁日は予定表では残り10回ありますが、そのうち何回出漁できるのかは、天気と漁獲次第です。
まだまだコノシロはいると期待して、今年の終わりまで頑張りたいと思います!
結果は2週間後に書きます。