イトヒキアジが手に入りました。
巻き網ではごくたまに、しかも手の平くらいのサイズのものしか入ってきません。
今回のような40cmもある大物は初めて見たので驚きました。(最大で全長1メートルにもなるそうです。)
名前の通りヒレの先端から伸びる糸(?)が特徴の魚です。
今回の40cmのものを私は大物と思っていましたが、しっかりと糸があるのでイトヒキアジとしてはまだまだ小物だったようです。
私は今回初めて食べます。
事前に味について調べると、おいしいけれど小さいものは刺身だと味が薄いという声が多くありました。
ちなみにこの魚はウロコが皮に埋もれているらしく、通常の魚のように包丁でウロコを落とそうと体表をこすってもウロコは剝げません。

上はウロコを剥がすべく尾から頭に向けて体表をこすったものの、ウロコが全く取れなかった包丁です。
ウロコが埋もれているせいで皮を引くのが少し難しいという意見があったうえ、たいていの魚の皮は焼くとおいしいことから、背身の皮はバーナーであぶりました。
私は塩焼きが好みでした。
仲間にも半身を試食してもらいましたが私と同意見で、刺身だと見た目よりあっさりしていたけど、塩焼きはうまかった!と高評価でした。
今回試食をしてくれた仲間は1人なのですが、その1人に行きつくまでに3人に試食を断られました。
他の魚なら普通に食べてくれる人達が皆、
「イトヒキアジの試食?、、、やめとく。」
という反応だったのです。
正直に言って、試食を勧めて断られるとは思っていなかったので意外でした。
理由は聞きそびれましたが、なんだか観賞魚っぽくて食欲がわかないとか、もしや「糸ひき」というネーミングが糸を引く腐敗物という連想に繋がったのかな?などと考察しました。
食材としてこの魚と出会う機会は少ないかと思いますが、入手したら加熱調理をお勧めいたします。