2025.9.16 時化続き きおり

九月も半ばを過ぎましたが今月は台風通過など時化が続き、まだ一回しかまともに出漁できていません。
しかし漁業関係のニュースを見ると、太平洋側ではマイワシやサンマ、イカ、伊勢海老が近年類を見ないほどに獲れているようで、そのような話を聞くにつけ、うらやましく思ってしまいます。
黒潮大蛇行が終息したともニュースになっていますが、それが私たちの漁場に及ぼす影響はまだわかりません。
願わくば十数年前の東京湾のように、秋になったらマサバ・ゴマサバが大量に回遊してくるようになってほしいものです。
さてそんな時化だらけの日々、網の補修をしたりします。
今年四月の整備期間にほぼ新品にした網ですが、夏のスズキ漁に混じって獲れる太刀魚の牙やアカエイの毒針に切り裂かれ、もう穴だらけになってしまいました。

これはオキセバと言い、大きな穴を沖で応急処置で塞いだ箇所です。

オキセバの糸を取るとこのような穴になります。

500mlのペットボトルが余裕で通ります。こんな穴があると大型のスズキも抜けてしまいます。

キオリという作業で網の目を作り、補修しました。

キオリをする際にはこういうS字型のフックがあると作業がとてもはかどります。

このS字フックはキオリに限らず網関係の作業にはかなり役立ちます。

金属製やプラスチック製のものが100円ショップで手に入ります。

私は細くて網の目に通しやすいうえに強度がある金属製のものを愛用しています。