毎年、何がしかの魚が例年に比べて多く発生することがありますが、今年はツバクロエイが多いと感じます。
ある日の漁では運搬船のデッキ一面に溢れましたが、こんなに網に入ることはそうそうないです。
ツバクロは持って帰っても売れないし、こうして船上にあげてもすぐには死なないので、全部海に返します。
尻尾に針はあるもののかなり小さく、そしてアカエイと違い尻尾を振り回すこともありません。
私はこのエイを海に返す時は手づかみで戻しますが、刺されたことは一度もありません。
ネットで刺された事例を探してみましたが、アカエイにやられた例ばかりでツバクロに刺されたという話は見つけられませんでした。
私としては、ツバクロエイは尾の針を使う気はないと考えています。
このツバクロエイですが、私は漁の邪魔者としか思っておらず食べることなど考えたことも無かったのですが、最近の大量を機に調べてみたところ、味についての評価が実に高いことがわかりました。
試してみたくなったので運搬船の船長にお願いしたところ、かなり大きくて新鮮なものをもらえました。
ネットで下調べした食べ方で一番興味を惹かれたのが刺身です。
早速解体して生で食べたら、日を置いて熟成した白身魚のような旨味と味がして驚きました。
仲間が二人そばに居たので試食してもらいましたが、二人ともかけね無しにおいしいと評価してくれました。
ちなみに上の刺身ですが、私はエイを捌いたのが初めてで自己流でやってしまったため、切り身というよりほぐし身になってしまいました。
他には定番の煮付けと唐揚げにしました。
味はどちらもおいしく、普通に定食屋で出しても売れると思えるレベルです。
ただ私は一つ失敗してしまい、捌いた時に初めに皮を全て剝いでしまいました。
煮付けや唐揚げなど火を通す場合は皮はそのままのほうが旨味が更に増すようで、次回への教訓となりました。
ツバクロエイはおいしいことがわかりましたが、狙って獲れるものではないうえに、大量に網に入ったとはいえそれは「ツバクロエイとしては大量」という程度の話であり、魚種としてターゲットにはならず市場に出回ることもないと思われます。
入手のハードルは高いですが、釣りや何かしらの伝手で手に入ることがあれば是非食べてみてほしいと思います。