2025.1.31 今月のコノシロ漁

今月のコノシロ漁はなかなかシビアでした。

まず前回の記事で書いたように初漁は漁獲無しで、その後も中旬から下旬まで、漁獲のあがらない日々が続きました。

つい先月までは網を張れば一回で数十トンのコノシロが入っていたのに、今月は魚群を探し回った挙句に張った一回の網には良くて数トンしか入らず、それを何回も繰り返してやっと先月の1日の水揚げの半分に届く程度しか獲れませんでした。

そんな獲れない漁が数回も続きました。

そういう時には脳裏に不安がよぎります。
もしかしてここ数年、獲りすぎたせいで我々の漁場からはコノシロは居なくなってしまったのかという不安です。

ところが月末になって突然、近場に大群が現れました。

27日のことですが、我々を含め船橋に3つある巻き網船団がどれも満船になる量のコノシロが獲れたのです。
(満船とは、運搬船の積載量の限界まで魚を積みこむことです。)

獲り尽くして居なくなってしまったのではないことが分かりほっと胸を撫で下ろしました。

しかし気になるのは、今まで一体どこに居たのか?ということと、また、一度消えてなんでまた戻ってきたのか?ということです。

まあこればっかりはいくら考えたところで人間には分かりようがないので、とりあえず居てくれたことに感謝です。