2024.8.16 コハダの握り

台風7号が関東に迫ってきており、豪雨と強風による災害が警戒されています。

先月は船橋の巻き網船団はスズキ漁が好調でしたが、この台風7号による強い北風と流れ込む大量の真水で、海の状況がだいぶ変わると思われます。
今後の漁にどのような影響が出るか気になるところです。

今年の夏は、夜にスズキ漁をして朝にコハダ漁をするというパターンでした。

このコハダ漁をやっている時、7月の終わりくらいから8月の初めまで、わずかな期間ですが、コハダより更に小さいシンコがいくらか獲れました。

シンコとされるのはだいたい4cmから7cmで、実際に見ると
「食べるところなんてあるの?」と思ってしまう大きさです。

そしてお寿司以外の活用は聞いたことがありません。

コハダの酢締めでさえあっさりした味なのに、それより小さいシンコはどんな味なのだろうかと思い、握りを自作してみることにしました。

いざ捌こうと思ったら本物のシンコはあまりに小さすぎて私には無理だったので、ちょっと大きいコハダを捌きました。

大きいと言っても11cmで、アジなら唐揚げにして丸ごと頂いちゃうサイズです。

捌くと身はいくらもありません。

そしてお寿司にしようと思い米を炊いて酢飯を準備したのですが、ここで問題がありました。

私はお寿司を握るのなんて簡単だろうと思っていたのですが、全く形ができませんでした。
シャリというのがうまく作れず、どうしてもおにぎりみたいな大きさと形になってしまうのです。
仕方ないのでシャリの自作は諦め、スーパーでお寿司セットを買ってきて載っている具を剥がし、コハダの酢締めを載せました。

そしてできたコハダの握りですが、正直にいって残念な味でした。
日持ちの為もあるのでしょうが寿司パックのシャリは酢が強すぎて、コハダの淡い味わいを消してしまっていました。

やはり、コハダ(シンコ)は江戸前寿司職人の腕前の見せ所と言われるだけあって、素人が簡単に真似できるようなものではありませんでした。

ちなみにこれが私の作ったコハダの握りです。
本当にオニギリみたいなサイズになってしまいました。

いやほんと、いつも思うことですが改めて、プロが簡単そうにやっていることを実際に自分でやると難しいですねえ。