幕張沖でコノシロ漁をしていたら、小さなサクラマスが一尾だけ網に入りました。
サクラマスは川魚のヤマメの降海型で、年に1~数匹、網に入ります。
ヤマメ(サクラマス)は川の上流で産卵します。
通常、海に降りてサクラマスになる個体は「銀化(ぎんけ)」といって、ヤマメの特徴的な模様は消えて全身が銀色になります。
しかし今回の個体は、ヤマメの模様がしっかりと見えます。
まだ未成熟で銀化の途中だったのかもしれません。
この「銀化(ぎんけ)」という言葉ですが、ヤマメについて調べていると「銀毛化(ぎんけか)」という言葉もでてきて、「銀毛(ぎんけ)ヤマメ」のように用いられていたりもします。
「銀化」も「銀毛」も、ヤマメが銀色になるという意味合いは同じですが、どのように使い分ければよいのか疑問に思っていたら、解答を見つけました。
『東京大学大学院教育学研究科付属海洋教育センターと日本財団の海洋教育基盤研究プロジェクトの一環として制作された「鮭と鰻 WEB図鑑」』
というサイトの中の、「回遊型と残留型」という回に、
「ギンケのケには、生理学の研究では「化」、生態学の研究には「毛」が用いられることが多い。」
と書いてありました。
うむ!
「化」と「毛」の使い分けを明確に示してくれて、わかりやすい!
でも先生!
生理学と生態学の違いがわかりません!