前回、ダツは加食部が少ないという記事を書きました。
今回は実際に捌いて重さを量り、実際にどれほどのものか見てもらおうと思います。
今回捌くのはこちら、80センチほどのダツです。
長さは充分にあるもののお腹がペッタンコで、ただでさえ細いのにさらに痩せています。
私はダツは夏の魚と思っていたのですが、実は旬は冬から初夏で、今と真逆の時期なのだそうです。
なので今回の歩留まり検証においても、身の厚さなどで歩留まり率は旬とはだいぶ異なる数値になると思われますが、それは大目に見て頂きたいです。
さて一尾丸ごとの重さを量りますと、555グラムでした。
風袋はもちろん引いた数値です。
風袋(ふうたい)とは、今回の写真だとダツを入れているボールのような容器の重量のことです。
80cmなのに555gしかないとは、思っていたより軽くて驚きました。
しかし計量には質実剛健にして安心と信頼のタニタ キッチンスケールを2個使いダブルチェックしましたので、間違いはございません。
信頼していると言いつつ2個使うという矛盾には、気付いても目をつぶって下さるとありがたいです。
そしていざ、捌いた後の加食部重量は
555gの魚体から加食部が144g、比率は25.9パーセントでした。
この数値を見て如何に思うかは人により立場により様々でしょうが、商売でこの魚を扱うとなると、やはり厳しいといわざるをえません。
ダツを大量に仕入れ、加工して加食部だけにして売るとして、全体の四分の三がゴミになっちゃうなんて、廃棄料が凄そうですし。
やはり未利用魚のダツがメジャーになる日は遠そうです。