2019.10.30 2019年の10月

前回記事を書いたのは巨大で強力な台風19号が関東を直撃する直前でした。
その時は被害を覚悟していましたが、結果から言えば船橋周辺では私の知る限りではたいした被害はありませんでした。
しかし、強風による破壊や豪雨による浸水など、目に見えるような被害はなかったものの、間接的とはいえ台風19号とその後の21号の影響により、私達船橋巻き網は実に3週間も出漁できませんでした。3週間も沖に出なかったのは、私は初めての経験です。

関東地方で大雨が降ると、その水は川を下って東京湾に流れ込みます。豪雨の場合、多い雨量は川幅を広げ、河川敷にある物体を流れに巻き込んでいきます。
その結果、豪雨の後の東京湾海面には流木や草木が大量に浮いているのです。

それだけではなく海水(塩水)の湾に多量の真水が流れ込むのだから、塩分濃度がかなり変わります。
魚の動向はもちろん、潮の流れすら変わってしまいます。
「潮の流れ」なんて漁師や釣り人しか意識することがないでしょうが、魚を獲るためにはとても重要なことです。

ここ数日、やっと台風の影響が落ち着いて出漁できました。
漁の結果は、スズキとコノシロがまあまあ獲れたといったところでした。

前回の記事で次は真鯛について書くと宣言してましたが、ちょっと事情があり真鯛についてはまた別の機会に書こうと思います。