2017.4.28 アカクラゲ

今月は10日まで時化や休日が重なり一度も出漁しませんでしたが、それ以降は順調に出漁できています。
海の様子ですが、スズキの漁獲は例年のこの時期と同じくらいで悪くはないのですが、今年はアカクラゲが非常に多く、とても困っています。
アカクラゲとは。この通り赤いクラゲです。

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直径10cmくらいの本体から細長くちぎれやすい糸みたいな足(?)が1メートルくらい伸びていて、ここに毒を持っています。
毒といっても手や足につくととヒリヒリするという程度のもので、フグ毒やヘビ毒のような致死性はありません。毒としては優しいレベルのものでしょう。

ではこのクラゲがいるとなぜ困るか。写真とともに解説してみます。
海中に投じた網を絞り込んで中の魚を運搬船に移す直前。

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ここからタマ(タモ。頑丈な虫取り網みたいなもの)でスズキをすくいます。

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アカクラゲが多すぎて海面が真っ赤です。

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運搬船のデッキで選別し、いいスズキは水槽で活かします。
1匹ずつ手で水槽に入れていきます。
この時、スズキはもちろん活きがいいのでビッタンバッタンと暴れまくり、周囲の海水とアカクラゲが混った液体が私らの顔面にかかってきます。
これがきついのです。このアカクラゲ汁が目に入ったら、痛みでしばらく目があけられません。
手足につく分にはたいしたことないのに、粘膜にこのアカクラゲがつくと嫌になるくらい痛いのです。
どれくらいの痛みか、例えるならば、、、
たいていのご家庭に常備されているであろう、ラー油の小瓶。
あれを目薬みたいに2,3滴、目に垂らしてみましょう。
ヒリヒリしそうでしょう?そんな感じです。 たぶん。 やったことないけど。
目のみならず鼻や口についてももちろん痛いし、もう一か所、ヤバイ箇所があります。
仕事の合間に急いで小用を足す時、こう、引っ張り出すわけですが、この時に手にアカクラゲがついてたりすると、、、
しばらくの間、己のうかつさを悔やみつつアカクラゲを恨みながら、股間を押さえて身もだえするハメになります。

アカクラゲが多くて困る理由のまず一点は、このように人間に与えるダメージが大きいこと。
そしてもう一つ、魚に対するダメージ、特に私たちの商売の要である「活けスズキ」に与える影響があります。
次回、アカクラゲが多くて困る理由 魚編を書こうと思います。