網の修理をする日々です。
この写真は、新品の長さ15メートル、深さ3メートルの網をつなぎ合わせているところです。
新品の網は生網(きあみ)といいます。
私たちが使う網は全体で長さ750メートル、深さ100メートルほどの大きさがあります。
この大きさにするのに15×3メートルの網をつなぎ合わせていきます。
このようにすると網の補修の時に、悪い部分だけを交換しやすくなります。
網を組み合わせ終わったらトラックに積みますが、この時、ちょっと気を付けたいことがあります。
生網は新品なので当然、乾いています。
そして素材はポリエステルです。
網をトラックに積む際は、網をまとめて抱え込むようにして積んでいきます。
私達はこれを「網をたぐる、網たぐり」と言いますが、生網を手繰り続けると、体の表面が何やらチリチリしてきます。
帯電というのでしょうか、静電気がたまっていくのを感じます。
そして唐突に、手が金属に触れたりした途端にバチンッ!!と青白い火花が散ります。
当然痛いです。
静電気ってこう、常に不意打ちを仕掛けてくるので私は嫌いです。
生網に限らず中古網でも、屋内で保管されて乾いていればやはり静電気を発生させます。
冬場に乾燥した空気の室内で網仕事をすると、もう体中がピリピリします。
静電気は火事の原因になり得るし、こうした網を作る工場では多分、帯電防止のシステムがあるんだろうと想像しています。
できればそのシステムを知り、真似したいです。
静電気、痛いからキライです。