2016.4.14  あや

「アヤ」という言葉があります。
縁起や験を担ぐというような意味合いです。
新人が入ったりテレビなどの取材がきたりなどで人が船に乗ってきた場合、その日の漁が好調なときは「アイツはアヤがいいな」と喜ばれますが、逆に不漁だったら「アイツはアヤが悪い!」と言われ不漁の原因にされて嫌われます。
去年からうちで働いてる仲間が以前違う船で仕事をしていたとき、アヤが悪いからと殴られたなんて話を聞きました。
沖に出てもあまりに不漁が続いたり粗相(人為的ミス)が多かったりすると、「あやなおし」と称して皆で酒を飲むといったこともあります。

私としては、アヤなんてそんなことあるかいな、と思うんですが、けっこう真剣に気にする漁師が多いです。なぜなんでしょうね。
小惑星に探査機を送り込んでサンプルを持ち帰るほど科学が発達した現代において、「アヤ」なんて目に見えず検証しようもない得体のしれない観念が幅を利かしているのです。
まあ、気にする人の心情も理解できないことはないんですがね。
とくに不漁のときなど、自分はいつもと全く変わらず漁をしているのに魚が獲れない、いつもと違うと言えば見知らぬ人間が船に乗っている事。
となると、八つ当たりしたくなっちゃうのも人情として仕方ないかもしれません。

☆今日のワンポイント☆
漁船に乗る予定のある方は、当日の星占いはしっかりチェックしておきましょう。
船頭との血液型の相性診断もわすれずにネ♪