【大平丸】2015年6月11日

皆様こんにちは。
おとといの晩は出港しました。

メインはスズキ。
ホシザメの赤ちゃんをよく見ます。
ちょっと前が産卵期なのでしょうね。
赤潮でした。
赤潮の時はすぐわかります。
海がよく光るからです。
抱卵したカタクチイワシも確認しました。4月から抱卵してます。
カタクチイワシの産卵期は周年で腹いっぱいになったら抱卵するらしいですね。プランクトンいっぱいなんでしょうね(笑)
東京湾では春先から抱卵してます。
春、気温があがりプランクトンが大量発生、それをカタクチイワシやサッパ、コノシロが食べて栄養をとり抱卵。その栄養豊富な小魚をたべてスズキなどの魚食魚が栄養を蓄え晩秋から冬に抱卵します。
大まかな東京湾内湾のストーリーが見えてきます。
私の調査では4月からスズキには内脂肪があります。脂にのりはじめてる。
餌が豊富なんですね。
東京湾内湾の漁師はカタクチイワシやサッパを漁獲対照としてません。
生態系ピラミッドの下層が守られているのですね。
スズキが日本一の漁獲量となるわけです。
メインにスズキとばかりですが、つまらなく思わないでくださいね。
その生態系が守られているということになると思います。
諸先輩方に伺うかつての東京湾は誠にミラクルな漁場だったようです。
めっちゃ稼いでいたようです(^-^)
世界でも有数の漁場だったようです。
地理的にもなるほどと思います。
関東平野から豊富な栄養塩を川を介して運びこみ、また外湾の一気に深くなる水深から海洋深層水が運ばれてくる。
自然海岸の9割を失ってなお残る資源力。
かつてのような海岸が復活したらすごいことになりそうだといつも夢みていますが。

乗組員 山本浩司