2020.4.18 自粛

今月に入ってから一回しか出漁していません。
春の嵐といった感じの時化の日が多かったこともありますが、ナギの日でも出ませんでした。
コロナ禍のせいで魚の需要が少ないうえに安いのです。
特に船橋の売りであるスズキが例年に比べ非常に安く、スズキがメインの底引き網漁船は皆で揃って一か月ほどの出漁見合わせを決めたほどです。

私たち巻き網船団には底引き漁船の自粛決定は関係ないので、出ようと思えば好きに出漁できます。
しかし、出漁はできるけどスズキは獲っても意味がないのは前述のとおりなので、狙うのはコノシロになります。
そのコノシロは冬をピークにどんどん漁獲が減ってきているのは前回、前々回あたりの記事で書きました。

要するに獲る魚がいないのです。どうすればいいのやら。

などと私ごときが書いていますが、本当に頭を悩ませているのは親方ですよね。
魚が獲れなければ一銭の稼ぎにもならないのに、乗組員には給料を出してくれていますので。
しかしこの状況ではそれもいつまで続くのかわかりません。

私たちができることはあまりありませんが、
「魚が東京湾から逃げ出すわけではないのだから、景気が戻ったら自粛した分を取り戻す気持ちで頑張ろう!」
と考え、体力を落とさず、体調を万全にすることが大事だと思います。
腕立て伏せにスクワット、タタミ1畳あればトレーニングはいつでも可能。読書もよし。
余った時間を知力と体力に変えて、事態しゅうそくに備えましょう。