2017.12.18 寒さ耐性

一昨日の話です。
今の時期、コノシロは昼間の暖かい時間帯に獲れやすいので、昼の11時に出港しました。
しかし前回獲れた場所を含めあちこち回ったのですが、魚群に遭遇することはなく、魚は何も獲れないまま夜の10時には帰港しました。
気温は昼間の最高気温でも9度と低く、寒いし魚は獲れないし、悲しい一日でした。

毎年こういう寒い時期になると思うのが、日本海側や北国の漁師はここよりはるかに寒い環境で働いているのに、私は東京湾程度の寒さで愚痴をこぼすのは、気合が足りないからではないのか?ということです。
冬なんだからみんな寒いのは当たり前だし、北国の漁師はもっと寒い中で働いてるんだから、ブツブツ文句言うんじゃねえ!と言われたら、反論のしようがありません。
みんなは耐えて働いているのに、自分だけは寒い寒いと愚痴をこぼしまくるなんて、ただの甘ったれ野郎です。
しかし最近気づいたのが、寒さに対する感覚は人によってかなり違うのではないかということ。
この写真は一年前の12月5日に撮ったものです。

 

小さすぎて分かりづらいかもしれませんが、真ん中あたりに裸の男がいます。

この時は網に大量の魚が入って揚げるのに苦労したため、暑くなって脱いだそうです。
いくら日中とはいえ12月の海上です。裸になるほど体が熱くなるとは、もはや、私とは体そのものが違うとしか思えません。

東京湾よりはるかに寒い場所で働いている方々は、気合うんぬんよりもまず、普通(というか私)より寒さに強い体なんではないか、と思うに至った次第です。
勿論、寒さに強い体を持った人は冬の海で楽して働いている、なんてことは微塵も思っていません。冷たい波しぶきや雪が舞い散る海上で漁をしている映像を見ると、畏敬の念を抱きます。

ただまあ、北国の人と比較して自分を根性なしと卑下するのは止めようと思っただけです。
寒いもんは寒い。